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東京ジャーミイ・トルコ文化センター

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モスクといえば、イスラーム世界の象徴とも言うべき存在です。
以前のプログにも書いたのですが、日本という遠く離れた異文化の地に、イスラームはどのように根を下ろしているのか、そして何より、モスクのある風景は、ここ東洋の日本でどのようにわたしたちの目に映っているのか、何となく気になっていました。
昨日からの雨もあがったので、今日、日本では最も大きいイスラーム建築である、東京ジャーミイ・トルコ文化センターに行ってきました。とてもよかったですよ。

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小田急線の代々木上原駅で下車し、井の頭通りを数分歩くと、高層マンションの間から、高い尖塔が見えてきます。実にどっしりとした構えです。自分が今、日本にいるのが一瞬疑わしくなるほど、本格的なつくりのモスクです。

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周囲の現代建築とは明らかに異質な、大理石張りのアラブ建築。外壁に施された美しい装飾をはじめ、イスラームの世界がここにある、見る者にそう予感させる外観です。期待が高まってきます。

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エントランスの左側にある装飾。白大理石の上に金属による紋様が施されています。

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エントランスです。いつも開いていて、わたしのような部外者にも「welcome!」と誘っているようです。おそるおそる敷居をまたぎます。何だか身が引き締まるような気分。

この東京ジャーミイは、ロシア革命を逃れて日本にやってきたカザフ州トルコ系タタール人が1983年に木造のモスクをこの地に建設したのが最初で、その後、老朽化に伴い2000年に建て替えられました。建替えには12億円もの費用がかかり、トルコ国民やイスラーム団体からの寄付で賄われたそうです。
オスマントルコ様式の伝統を継承しながら、一方で現代建築としてのテイストも加味され、1階には結婚式、演劇、展示会、講演などにも対応できる多目的ホール、そして2階には礼拝堂があります。トルコ人建築家ムハッレム・ヒリミ・シェナルプさんの設計によるもので、施工は鹿島が担当しました。装飾関係はトルコ本国からやってきた職人さんたちが担当したようです。
日本人にトルコやイスラームの文化に対する理解を深めてほしいとの願いから、一般の方にも公開されていて、礼拝のとき以外は、自由に内部を見学することができます。
ただし、女性はスカーフ着用が必要です(貸してくれます)。
1階ロビーには、日本語のパンフレットやCD、雑誌などが置かれていて、何か質問したければofficeの方(トルコ人)に尋ねれば英語で答えてくれます。

それでは、いよいよクライマックス、2階の礼拝堂に上がってみましょう。

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東京のモスクを訪ねて

東京ジャーミイは、神戸などのモスクと並び賞される日本を代表するモスクですが、では、その他のモスクはどうなのでしょうか。一度、東京ジャーミイを見てしまうと、残念ながら、だいぶ違った印象を持たれることになるかもしれません。
たとえば、台東区の東浅草にあるモスクです。

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大きい通りに面した普通のビルで、屋上にドームがなければ、普通の賃貸ビルとほとんど変わりません。中古のビルを購入または賃借したのでしょう。屋上には、ドームよりも小さい可愛い尖塔が建てられています。建物高さやら風圧強度やら建築基準法の関係で、そんなに高い尖塔は建てられっこないですし。でも、ドームの先端には、しっかり三日月と星のマークが付けられています。

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この建物の隣には、エスペランサ靴学院という、クラシカルで素敵な建物があります。最初、こちらが目指すモスクかと思ってしまったほどでした。

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豊島区の南大塚にもモスクがあります。

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こちらは静かな住宅街の中にひっそりと佇むように立っています。こちらは土地を仕込んで建物を礼拝堂として設計したのでしょう。エントランスもそれっぽいつくりです。それにしても、ずいぶん狭小な敷地です。昔の京町屋を思わせる、いわゆる「ウナギの寝床」という感じですね。


東京ジャーミイを見た後、こちらのモスクを見に来て、いろいろ考えるところがありました。
東京ジャーミイと最も違うのは、規模の点を除けば、東浅草も南大塚も、ここにイスラームの礼拝堂があるということを前面に押し出していない、ということです。周囲の街並みに溶け込んで、よく見なければ気がつかないくらいです。日本では、宗教施設というと何か特別な目で見られることが多く、それは東京でも同じです。地域住民と仲良くやっていくためにも、できるだけ目立たなくする配慮が働いているのでしょうか。

政治的なことはわよくわかりませんが、例の9.11以来、世界はイスラームを、ある種のバイアスがかった目で見るようになってしまいました。でも、イスラームは実に寛大な宗教のように思います。見知らぬ遠い日本の地に来て、異教の日本人たちの社会に溶け込みつつ、自分たちの宗教と伝統を守り続けているのですから。地方都市には、プレハブの仮設住宅の礼拝堂もあるそうです。宗教は心の問題ですから、礼拝堂が立派かどうかなんてことは二の次かもしれないけど、やはり祈る以上は、立派な礼拝堂で祈りたいのは当然でしょう。

陰ながら応援しています (←ちっとも締めになっていない。。。)

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思わず心を奪われるブルーモスクの風景

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バブル経済以後、日本に流入するアラブ人が急増したことはまだ記憶に新しいですね。コーランの教えに従い、メッカの方向を向いて一日に5回の礼拝を欠かさない信心深い彼らの祈りの場として、都会の真ん中、あるいは片隅にイスラム教の寺院を見かけることがよくあります。街を歩いたり電車に乗ったりしていて、へえ、こんなところにモスクが出来たんだ、と。日本のゴミゴミした街並みにイスラームのモスクはいかにも不釣合いで、違和感が否めないなあというのが実感。なぜ、唐突に、ここにあるんだ、という感覚ですね。どうも、日本や中国といった、漢字文化圏の景観に、モスクはいまいちフィットしないような気がするのは、わたしの思い過ごしでしょうか。

考えてみれば、キリスト教と比べてみると、日本に入ってきてからの歴史の浅さは歴然。かつ、彼らは自分たちの祈りの場を求めているのであって、マゼランのように布教のために来日し多くのキリスト教徒を増やしたのとはわけがちがいます。やはり、モスクという建築はアラビアの風土と調和して初めて、その美しさを発揮できるのではないでしょうか。

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さて、前置きが長くなりましたが、写真はイスタンブールの有名なモスク、ブルーモスクです。あまりの美しさに言葉が出ません。以前から、誰もいない静粛なモスクの中で、一人祈ってみたいという願望がありました。日本のモスクは知り合いでもいない限りちょっと入りづらいし、イスタンブールのモスクは完全に観光地化して、一人で祈るというのはまあ無理でしょう。なぜ、そんな願望があるかというと、モスクという建築には、人という存在を包み込む胎内空間のようなイメージがあるから。人を包み込むのが風景であるとするなら、こういう空間は人間にとって小宇宙であると同時に、風景の原点みたいな感じがします。

キリスト教の教会のように十字架を仕立てた祭壇があるわけでもなく、仏教寺院のように阿弥陀如来やら千手観音やらが鎮座しているわけでもなく、何もないガランとした空間。その壁という壁、床という床には、細かいモザイクタイル画の細工が精巧に、完璧に施されています。一部の隙もない完全な空間、それこそ、ちょっと大げさかもしれないけれど、まさに神と一体になれる空間、なのでしょうね。

おそらく、このブルーモスクの中に一人でいられたとしたら、たぶん一日いても飽きないのではないかと思います。ただそこにいるだけで不思議と心が落ち着き、雑念が消えて無心になれるような気がするし、無心になれることで、逆に次から次へといろいろな想念が湧き出てくるのではないでしょうか。

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柱と梁と壁という空間を仕切る既成の秩序が存在しないのも、胎内空間というイメージの演出に一役買っています。そして、何といっても、その空間装置として、壁や床の、気が遠くなるくらいに精巧なタイルが大きな役割を果たしているのは間違いありません。もしモザイクタイル細工がなかったとしたら、ただの石積みだったとしたら、空間の質は全然違ったものになってしまいます。人間という存在を包み込む胎壁として、完璧なまでの美しさを備えていなければならなかったのかもしれません。

いつか、現物を見に行きたいです。ただし、ツアーじゃなく。。。

【解説】
6本のミナレット(尖塔)を持つオスマン建築で、7年の歳月をかけて1616年に竣工した。モスクは中心のメインドームと4つの半円ドームで構成され、メインドームの高さは約43m、直径約23.5mで、直径5mもある円柱4本で支えられている。これまた超有名なイスラム寺院、アヤ・ソフィアの向かいに立つというから、なんとも壮観である。


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古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

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