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今どきの旅行ガイドって。。。

結局、4月は一度も更新できなかった。
忙しかったし気持ちに余裕がなかったし、ちょっとだけど身体を壊したりしたので。
まあ仕方がない。
というわけで、あっという間にゴールデンウィークである。

僕は連休中、半分以上は仕事してるので関係ないけど、高速道路1000円とかで、どこも混むんだろうな。

どの書店に行っても、旅行書コーナーがある。なぜか、たいてい入口に近いところにある。
でもって、並んでいるのはどこに行っても、国内旅行・国外旅行とも、同じシリーズものばかり。
内容はだいたい似たり寄ったりで、まるで個性が感じられない。

確かにオールカラーになって、ビジュアルでカラフルにはなった。
しかし、それに反比例するように、「旅の味わい」みたいな要素が消えてしまった。
どの本を開いても、名所旧跡の解説はほどほどに、「食べる」「遊ぶ」「泊まる」ばかり。
おいしい店、素敵なホテルの紹介ばかり。
温泉については、僕は無類の温泉好きだから、こればかりは許せるんだけど。

昔、旅のガイドブックって、こんな風じゃなかった。
僕が高校生だった昭和50年代、伊勢志摩まで、初めて一人旅をした。
もちろん、スペイン村なんぞはなかった頃のことだ。
大して遠くではなかったけど、書店である出版社のガイドブックを買って、隅から隅まで読んで計画したものだ。集団行動の修学旅行なんかより、よっぽどおもしろかった。

その本はいまでも大切に保存しているけど、カラーページは最初の数ページだけ、あとは古色ゆかしい二色刷り。
書いてある内容も民話や説話あり、高野山の修行僧の話や漁師村の海女の話など、実に味わい深い。なにか民俗学っぽい雰囲気もあったと思う。そういう方面に造詣の強い旅行作家が、土地を訪ね歩いて綿密に取材して書いた記事だから、読み応えがあった。

歓楽街の話などもちょっとだけど触れられていて、知らない大人の世界を少し垣間見ることもできた。
伊勢志摩には、「そういう大人のための」小島がいくつかある。もちろん、行ったことはないけど。こういうある種のアングラ情報って、今のビジュアルなガイドブックなら絶対掲載しないだろうけど、でも、旅とはその土地に触れ、感じ、浸かることであって、よそ者向けに整備されたところだけをちょこっと歩いたって、旅でも何でもないわけであって。
作家の視点で土地を綿密に歩いて丹念にまとめた旅行書が、今は本当になつかしい。

それは、登山の世界でもいえることかもしれない。
大手出版社の登山ガイドブックは、だいたい10年に一度くらい改定されている。
同じ山域のガイドブックでも、古いシリーズを見ると、変わってないなあという部分と、ずいぶん変わったなあという部分がある。
ご多分にもれず、登山ガイドブックもやたらビジュアルになった。地形図を見なくても山を立体的に把握できるインターネット上の技術も影響しているのかもしれない。初心者でも気軽に行けるように丁寧すぎる面もある。なんか、見ていると、決められたとおりに歩くだけ、という感じに取れるのだが。

それと、これも旅のガイドブックと同じで、昔の登山ガイドブックには、実に興味深いことがいろいろと書かれていた。昨年、南アルプスの北岳山荘前でテント泊したときのこと。昼過ぎにテントを張ってしまうとヒマで、山荘に遊びに行き、書庫から古い書籍を数冊、借りてテントで読んでいた。
毎年必ず登っている谷川山系のガイドブックでは、僕が読んでいたものにはまるで書かれていないことが書かれていた。まだ生まれるずっと前、昭和30年くらいに刊行された本だったけど、歴史的な話とか民族的な話とか。ただ山に登って下山しておしまいじゃなく、ふもとの村の人々の生活や歴史、風土も味わってこそ、登山の楽しみも倍増するのかな、と思った。

こういう本がなくなってしまったのは、ビジュアル志向に伴う活字離れが原因だろうとは思う。
たしかに、カラー写真はすべての情報を一目で提供できる。
でも、何だか、行ってもいないのに行ったような気分にさせられてしまうのは僕だけだろうか。
しかし、カラー印刷が普通ではなかった頃、少ないモノクロ写真と文章表現を駆使して、イマジネーションを掻き立てていたのである。モノクロ写真と文字表現なら、情報を与えられれば与えられるほどますますイマジネーションがふくらみ、ますます「行ってみたい」という気にさせられるのだが。

果たして、どちらが贅沢だろう。

貧乏なうちはカネがほしくてたまらないけど、いざ金持ちになったら、貧乏でハングリーだったときが懐かしくなる。。。かどうかわからないけど(なぜなら、僕はずっと貧乏なままだから)

神保町の古書店街には、登山書や旅行書を集めた書店があって、昔の絶版本もたまに並んでいる。
今のうちに勝っておいたほうがいいのかな、とも思う。

出版社に提案だが、昔の本の復刻版を出してみたらどうだろう。
僕みたいなヘソ曲がりの物好きは、きっと歓迎すると思う。
意外と当たりそうな雰囲気はあると思うのだが。。。
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古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

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