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政権交代(?)の風景

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2009年の衆議院選挙が終わりました。予想通り、民主党の圧勝でした。
かくいう私も千葉県で民主党に入れたのですが、自分が投票した政党が勝ったというのに、それほどうれしいとは感じません。なにかフクザツな思いです。あまりに予測どおりだったせいでしょうか。

当選した議員さんも、党幹部たちも、本当は嬉しさより複雑さのほうが大きいと思います。
「なんでこんなに勝っちゃったんだろう」

テレビで誰かが「身に覚えのない票」と言ってたけど、言い得て妙だと思います。
サッカーで言えば、オウンゴールですね。期せずして点が入ってしまった。
相手チームが身に覚えのないゴールを決めてくれたのですから。。。

でも、激しく攻めているからこそ、相手がクリアしきれずにオウンゴールになってしまうわけです。
民主党の攻勢になすすべなく、全員が自陣に引いて張り付いていたにもかかわらず、それでもケチョンケチョンにやられてしまった。サッカーなら、0-5とか0-6くらいの大惨敗です。世界金融危機とか、政権与党に不利な要素があったのは仕方ないですけれど。

ところで、今回の大勝の立役者は、やはりなんと言っても小沢さん。
西松建設不正献金の件でミソがつくまでは、民主党の代表は小沢さんだったのです。
不正献金についても、民主党政権を阻止する官僚側がリークしたなんて噂もありましたね。
そんなことは意に介さず、表舞台から舞台裏に回って、これだけの政権交代をなしとげてしまったのですから、豪腕恐るべしです。

ところで、もし小沢さんが代表のままだったら、今回の選挙、少し違ってたかもしれません。
小沢さんも鳩山さんも自民党出身だけど、鳩山さんには「友愛」をはじめ、クリーンなイメージがつよいですよね。自民党に早めに見切りをつけて脱退したこともあって、自民党流の派閥政治に漬かっていないし、何より、ジェントルマンです。身のこなしや穏やかな口ぶり、揚げ足を取られても決してムキになったりせず、とにかく落ち着いています。これほどの紳士は、今の日本、なかなかいないのではないでしょうか。でも、穏やかさの奥底に強い意志を抱いていることは、開票後の記者会見で見せた視線からも、感じ取ることが出来ました。こういう紳士に「友愛に満ちた政治を!」と言われれてしまえば、自民党政治の悪弊に苦しめられてきた庶民が一斉に民主党に流れたのは、当然だと思います。

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だけど、忘れてはいけないのは、民主党の影の党首は小沢さんだということ。

小沢さんは、確かに策略家であり選挙にはめっぽう強いけど、一政治家として何を成し遂げたいのか、よくわからない時期もありました。自民党を脱退して新進党を組織して細川連立内閣を作ったり、今度は民主党を立ち上げて。。。という感じで、離合集散を影で操って満足しているだけじゃないのか。。。掲げている公約も、政治家としての理念というよりは、選挙に勝つために必要な公約なんじゃないか、という疑念がぬぐえない印象があったわけです。

でも、前回の衆議院選挙で小泉純ちゃんに惨敗した後、小沢さんは党本部のことは鳩山さんや菅さんや岡田さんに任せ、過疎化が進む全国の地方の一人区をひたすら回って辻説法していた時期があります。正直これはすごいなと思いました。もともと自民党で角栄直系を張っていた人が、なんという変わりようでしょうか。疲弊し過疎化する地方の姿に、日本の停滞を感じ取り、そこから日本の政治を組み立てなおすという戦略があったとしたら、郵政民営化で旗を振ってただけの純ちゃんより、よっぽど天下国家の将来を憂い、もっとずっと先を見通していたのかもしれません。単なる権謀術数だけの政治屋ではないのだと思います(そう見えてしまうのは、ご本人にとって少なからず損ではないかと思うのですが)。

小沢さんと鳩山さん、見た目には毛色も違えば性格も違うし、うまくやっていけるのだろうかと心配するかもしれないけど、意外に共通する面が大きいような気がします。
そして、政権運営能力を心配する人もいるみたいだけど、民主党政権は中期的には安泰じゃないかと思います。すぐには結果は出ないけど、自民党政権に戻ったところで、たかが知れている、という空気になっちゃったので、よほどの失政がなければ、地方分権を求める流れともシンクロして、いままでの霞ヶ関に偏った施策は次第に地方重視・国民重視に傾き、官僚の特権も少しずつ牙を抜かれていくでしょう。
一度そうなったら、自民党政権が復活して官僚とべったりくっついたところで、新しい何かを生み出せるとは思えません。


それにしても、政権交代の風景、印象深いものがありました。
政治の風景は、やはりポスターですよね。
「政権交代」の四文字を掲げた鳩山バージョンより、以前の小沢バージョンのほうが、民主党の目指す方向がわかります。

今回の選挙、どの政党も「生活が第一」と、「生活防衛」を掲げていました。
でも、「国民は家族です」、「新しい生活をつくる」と高らかにうたう民主党のポスターは、なぜか心に残るものがありますね。ただ「守る」だけじゃなくて、一緒に何かを作っていこうというメッセージが感じられます。純ちゃんの時代、国民は「勝ち組」と「負け組」に分けられ、「負け組」はセーフティネットで救済する存在でした。オレは国に助けてもらわなければ、ろくにメシを食うこともできないのか。。。この情けない、悔しい気持ちは、純ちゃんや竹中さんにわかろうはずもありません。そして、そうした人たちの票は、多くが民主党に流れたのだと思います。

何気ないポスターに込められたメッセージが、一国の政治を変えることがあるのかもしれない。
そんなことを感じました。

小沢さんも鳩山さんも献金問題が指摘されていたけど、しょせん政治家なんて、多少の疑わしい献金はあって当たり前でしょう。でも、私腹を肥やしたわけじゃなくて、よりよい政治のためのコストとして投入しているのだったら、少々のことには目をつむり、大きな目で見るべきじゃないのかな。

長くなったので、このへんで。
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テーマ : つぶやき
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悪夢の爪あと

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お盆の前に、西日本を襲ったゲリラ豪雨。とりわけ、兵庫県佐用町には甚大な被害をもたらしたことは記憶に新しいところです。

私は2年半ほど前、この佐用町を旅したことがあります。神戸から鳥取まで、クルマで縦断する旅でした。佐用町には、平福という昔からの風情が残された宿場町があり、一度訪れてみたかったところでした。

静かで、落ち着いた、趣のある街でした。川沿いに並ぶ土蔵の連なりが、橋の上からじつに美しく見え、夢中でシャッターを切ったものでした。

また、少し北には、宮本武蔵の故郷があり、鉄道の駅にも「宮本武蔵」駅があるほどです。そのときは、ちょうど大雨に降られて、武蔵の故郷はほとんど見られなかったのですが。

さらに、智頭板井原といった、関東の人間にはなかなか訪れることの出来ない集落を見ることが出来、実に印象深い旅になったのでした。

今回、大量の雨水を含んだ前線が、まるでそのとき通った道をたどるかのように、なめるように通り抜けたのでした。その惨状は、テレビや新聞で何度も報道されたとおりです。

美しい街並みが大量の泥と流木で埋まり、クルマがあちこちでひっくり帰っている光景。
あの静かだった街が。。。
ちょっと想像できませんでした。

そして、多くの尊い命が失われ、いまだ見つかっていない方もいます。

私にとっては、一度通っただけのところだけど、目に焼き付けた光景はそう簡単には忘れません。
また、元通りの美しい街に戻ってほしいと、心から願います。
陰ながら応援しております。

テーマ : つぶやき
ジャンル : ブログ

ランキング!

最近、fc2ブログに、「ランキングを確認する」なる機能が加わったようです。
知りませんでした。
試しにやってみると。。。

一応、当ブログは「旅行」なるジャンルに登録しています。
必ずしも「旅行」ネタばかりではないのだけれど、「写真」と言えるほどの写真じゃないし、「スポーツ」と言えるほど走ったり登ったりしているわけではないし、「読書」と言えるほど本を読んでいるわけではないし、「地域情報」と言えるほど地域密着ではないし。
「文化・学術」なんてガラじゃあないし。。。
そういうわけで、消去法でいくと、どうしても「旅行」になってしまうんです。

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でもって、こんなフォームになって出てきます。
旅行に登録している9820人中、fabio777さんは「533位」なのだそうです。
ふーん。
しかも、毎日、順位が変わる。
なんだか、予備校の全国模試の成績発表みたいだ。
やめてほしいんだけど、あるとつい見ちゃうというのが人間の心理。

多くの人に見てほしいと願ってやっているわけじゃなし、特別に営業しているわけじゃなし、アフィリエイトで小金を儲けようと企んでいるわけじゃなし、どうでもいいんですけどね。

ブログランキングに参加している人たちって、ランキングに一喜一憂して、それがモチベーションになっているんだろうか?

日本人てつくづく、ランキングに敏感だと思う。だってさ、たかがブログじゃん!

まあ、プロバイダーにしてみれば、無料でサーバー使わせてやってるんだから、これをはげみに、せいぜい熱心に取り組んでくれよ、ということなんだろうね。

あと、ちょっと面白いのが、「お隣さん」ランキング。
順位の近い人たちのブログのリストが出てきて、何の関係もないんだけど、電車で偶然隣り合った人としゃべったみたいで、不思議な親近感を感じたりします。
コメント書いちゃおかな、と思ったり。
でも、いきなり「お隣さん」と書かれたら、びっくりしちゃうだろうな。

それにしても、fc2の「旅行」だけで、9820ものブログがあるのだから、日本全国、いったいいくつのブログがあるのだろう。休眠ブログを割り引いても、天文学的な数のブログがあるのでは? 
さすがブログ天国、ニッポンの一端を垣間見た思いでした。
もっとも、日本の人口総数から考えたら、9820のうち、かなりの部分は、旅行会社やホテル・旅館などの「業務用ブログ」ということになるのだろうけどね。

本日はヒマネタにて失礼いたしました。
ヒマネタ転じてコマネタ(困ったときのネタ)だったりして(笑)。

トムラウシ山大量遭難事件 続編

前回記事の続編です。

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テントなしで、寒さしのぐ=装備不十分で凍死か-
大雪山系遭難事故・北海道警
8月17日16時7分配信 時事通信

 北海道大雪山系の遭難事故で、9人が死亡したトムラウシ山(2141メートル)山頂近くで低体温症のためビバークした5人が、当初、簡易テントのツェルトのみで0度近い寒さをしのいでいたことが17日、道警への取材で分かった。道警は一行の人数に応じた十分な装備がなかったとみて調べている。
 一行はガイド3人と客15人。強い風雨にさらされるなどして、客数人が体調を崩したため、7月16日正午すぎ、ガイド2人と客5人は山頂付近でビバークした。残りは下山したが、ガイド1人がテントを持って下山組を率いたことから、ビバーク組はテントなしで救助を待つこととなった。
 道警によると、救助要請のため携帯電話が通じる場所を探していたビバーク組のガイドが、約1キロ先の南沼キャンプ地近くで非常用に置かれたテントやガスコンロなどを偶然発見。湯を沸かすなどして客の保温に努めたが、2人は凍死した。また、近くでビバークしていた別のガイドと客もテントがなく凍死した。 


この事故が起きたとき、不思議に思ったのは、どうしてテントを持っていなかったんだろう?ということでした。ガイドが自分たち用に担いでいたテント (したがって、全員は入れない) に重傷者を入れ、それでも凍死してしまったのだろうと思っていました。

ところがどっこい!

ニュースに映っていたテントは、山岳整備の方たちが非常用に張っていたものを偶然見つけ、中にストーブなどがあったのでちゃっかり使わせてもらった。。。ものだったのだそう。そして、唯一テントをかついでいたガイドは、先行組と一緒にさっさと下山してしまったのだとか。

あいた口がふさがらない とは、まさに、こーゆーことを言うのでしょう。

もしもこのテントが一般登山者が張ったものだったとしたら、アタックを終えて冷え切った身体を暖めようとテントに戻ったら、見ず知らずの集団が占拠していた、なんてことになってたわけで、さらに大問題となっていたことは間違いありません。

そして、もしこのテントがなかったら、さらに悲惨な事態になっていたわけです。

テントを持たずに北海道の山に入るって、そもそもありえる話でしょうか。
本州と違って山小屋はおろか、ろくすっぽ避難小屋さえない。
そんなところで悪天候に見舞われたら、死から救ってくれるのは、テントとストーブと防寒具と予備食料だけです。
 
テントを担いで山を歩く人間は、テントのありがたみをいやというほど知っています。
テントの中と外では、まさに天国と地獄です。
だから、多少重くても、無理して背負っていくわけですね。

つくづく、このツアーは謎が多いです。

ガイドさんの判断に注目が集まっていますが、思うに、このガイドさん、最初からあまりやる気がなかったように感じられて仕方がないです。おそらく、旅行会社から賃金をケチられたりして、しぶしぶ参加した、みたいな気がしますよね。

それから、こんな記事もありました。

避難小屋、設置望む声
=本州に比べ「整備に遅れ」-大雪山系遭難で地元ガイド
 北海道大雪山系のトムラウシ山(2141メートル)でツアー登山客ら9人の凍死者を出した遭難事故。出発後の行程には、風雨を避ける避難小屋がなかった。地元のベテランガイドは本州の山に比べ、整備が進んでいないとし、「小屋があれば助かったかもしれない」と話している。
 トムラウシ山では16日、18人(うちガイド3人)のパーティーが悪天候で遭難、翌日に救助されたが、ガイド1人を含む男女8人が凍死した。単独で入山した男性1人も亡くなった。
 ツアー客の登山は3日間で計28時間半をかけ、41.5キロを歩き通す日程。16日は避難小屋を早朝出発し、トムラウシ山頂を経て下山する計画だった。晴れた日でも10時間以上かかる12.5キロの難コースで、尾根筋の道は樹木も山小屋もなく、吹きさらしの状態が何時間も続くという。
 北海道山岳ガイド協会の川越昭夫会長(72)は「本州の山なら、行程の半日ごとに山小屋があることが多いが、北海道は整備が遅れている」と話す。(2009/07/25-15:12)


ごもっとも、です。
しかし、小屋を作るにはカネがかかる。維持するにもカネがかかる。
そのカネはいったいどこから持ってくるのでしょう。
登山者が落とすわずかなカネだけで、果たしてやっていけるでしょうか。
しかも、登山客がそれほど来ない山に常駐型の小屋を作る物好きな人はいないでしょう。
だったら税金で整備しろ、という話になるのでしょうか。

本州だって、小屋のないルートはありますよね。
それを前提として、必要にして十分な準備をして踏破するわけです。
小屋をあてにする登山者は、小屋のないルートは登ってはいけないわけですよね。
そこそこ身体を鍛えたうえで、自分の体力をわきまえ、身の丈にあったルートを選ぶ。
登山者がいるのだから小屋を整備しろというのは、本末転倒のような気がします。

こんな手抜きツアーでなくなった方の無念を思うと、後味の悪い遭難事件でした。
詳細は、羽根田治さんなどの専門家が解明してくれることを期待します。

合掌

テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

秋山郷-中門造の農家が山肌に溶け込むマタギの里

2006年に訪れてから3年。再び、秋山郷を訪れました。
以下、そのときの記事のリメイク版です。
写真や温泉の記事も追加しました。


秋山郷は、新潟・長野県境に位置し、交通が非常に不便で、かつ冬は4m以上の豪雪に覆われてしまいます。今でこそ、新潟・長野両側からの国道も開通し、冬には除雪も行われ、孤立することはなくなりましたが、かつては平家の落人部落として、またマタギの里として、独特の文化を育んできました。県外の関東ナンバーのクルマを何度も見かけ、近くなったんだなあと実感。釣りの人も多いみたいです。

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越後地方の民家は、中門造という形が基本的ですが、地域によって多少バリエーションがあるみたいです。秋山郷の民家に固有の形や様式みたいなものは見つけられませんでしたが、ひとつ言えるのは中門造ゆえに屋根の形が複雑だということ。このお宅は、結東という大きな集落の中心に立っています。上は正面玄関側から、下は勝手口側から撮らせていただいたものです。

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どのお宅も中門造でつくられています。

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国道405号線を少し上がったところから、集落全体を撮ってみました。結東の集落は、中門造の民家が点在する秋山郷の雰囲気をよく表していると思います。あたりにスズメバチの巣があったらしく、数匹から手荒い歓迎を受け、ほうほうの体でクルマに逃げ込みました。

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3年前、国道405号線沿いに見つけた民家です。見るほどに複雑な形状をしています。また、よく見ると細い柱が掘立て形式で建てられています。これで4mにも及ぶ豪雪の荷重によく耐えられるものですから、大したもんですね。ただ、今回、この民家を見つけることはできませんでした。取り壊されてしまったか、または道が付け替えられたか。。。

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「北越雪譜」で著名な鈴木牧之は、この地に強く惹かれ、「秋山記行」という紀行文を残しています。その中で、秋山郷の民家の印象について、「壁が全然なく萱で四方を包み、柱が全然見えない。家の内壁を見ると、横に三尺くらいずつ隔てて細木のはつ敷を柱に入れて葦竿を縦に結び付けている。とびとびに窓がついているが、はなはだ小さい」と書き残しているそうです。

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秋山郷の最奥にある和山温泉の集落。数軒の温泉民宿が、一般の民家に混じって営業しています。看板もなく、静かで、本当に人里はなれた秘境という感じです。混浴露天風呂がある一軒宿「仁成館」はこの集落からさらに下ったところにあります。

秋山郷には、小赤沢温泉、和山温泉、屋敷温泉、栃川温泉、切明温泉といった温泉が点在しています。泉質が全部違うので、温泉めぐりはとても楽しいです。
秋山郷の温泉については、下記の続編をぜひ!

続き 『秘湯 秋山郷』へ

■長野県下水内郡栄村■
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新潟県側から入るには、関越自動車道を塩沢石打ICで下り、国道353線で松之山に向かい、山崎で国道117号線に左折し、津南市の大割野で左折して国道405号線に入ります。あとは道なりです。
道幅が狭く対向車とのすれ違いにも気を使います。また、ガソリンスタンドやコンビニもないので、夜間の走行は差し控えたほうがいいかも。長野県側に抜けるには、そのまま国道405号線を進み、秋山林道から奥志賀スーパー林道に出て、北は野沢温泉、南は志賀高原へ出ることができます。

テーマ : 旅先での風景
ジャンル : 旅行

秋山郷の秘湯をめぐる

秋山郷には、逆巻温泉、小赤沢温泉、屋敷温泉、切明温泉など、いくつもの温泉があって、しかもそれぞれ泉質が違うという、温泉好きにはたまらない秘湯づくしです。

まずは小赤沢温泉へ。結東集落を過ぎて国道をひたすら走ると、やがて大赤沢集落。その少し先に、目指す小赤沢温泉はあります。国道から頼りない道を少し登ること数分、温泉の建物が見えてきました。

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楽養館という名前です。中には食事をするスペースもあり、2階には休息スペースがあって、美しい写真が壁いっぱいに飾られています。

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浴室棟です。訪れたときは、ちょうど外装の工事をしていました。残念ながら内湯のみで、露天風呂はありません。

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湯は真っ赤です。泥みたいです。これぞ温泉中の温泉という感じで、白いタオルがみるみる赤く染まっていきます。それほど熱くなく、本当に体の芯から温まります。
ここ小赤沢は苗場山への登山口となっていて、下山後にこの温泉に浸かれたら、疲れなんか吹き飛んでしまうのでは。足を怪我している私は苗場山に登ることができず、とても残念です。

次は、屋敷温泉です。3年前は、谷川岳に登った帰りに秋山郷に足を伸ばしたため(かなり無謀)、次第に日が翳ってきて、ここ屋敷温泉の「秀清館」にお世話になることにしました。秋山郷では珍しいという、濃厚な硫黄泉で、思わず群馬の万座温泉を思い出しました。

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宿の前に何とも豪快な露天風呂がしつらえてあります。視線をさえぎるものは、何もありません。文字通り、丸見えです。でも、そこは秋山郷流ということで、ざぶんと飛び込んできました。というか、私以外にはご夫婦の釣り客しかいなかったので。野趣あふれる素晴らしい湯でした。
簾のかかっている小屋みたいなところが脱衣所です。もちろん混浴でございます。ちなみに、今回訪れたときは、さすがに単管で覆いがつくられていましたが、以前のほうが絶対よかったです!

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宿の部屋からの眺めです。何もない、本当に素朴な小集落です。

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珍しく宿の食事を写真に撮りました。岩魚づくしの素朴な料理が美味しい。あと、馬刺しも。

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秀清館のワンコに別れを告げ、今度はさらに奥の和山温泉に向かいます。和山温泉の集落からさらに下に、何とも心細い道を下りていくと、和山温泉の源泉を守る一軒宿、「仁成館」の建物の屋根が見えてきます。

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3年前は、人なつこい3匹の犬(アサ、バン、チュウ)がそろって、暖かく迎えてくれたのですが、今回は「チュウ」君が一人(一匹)でお出迎え。ちょっと残念でしたが、本当に人懐こく、イヌのほうでも人間を仲のいい友達という感じで見ているようです。宿のおばさん曰く、「この子たち、なんか勘違いしてるのよね~」。でも、人間とイヌがごく普通に対等に暮らせる環境って、うらやましい。

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混浴の露天風呂からは、目の前に鳥甲山の勇姿を拝むことができます。
まさに絶景です!
目の前の鳥甲山は、2000mあるけっこうな山なのですが、アプローチが遠く、頂上も展望がないせいもあってか、あまり人気のある山ではありません。和山温泉から登山道がつけられていますが、登山が趣味の私も、鳥甲山はこうして露天風呂に浸かって見ているだけでいいです。

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露天風呂は内側と外側が仕切ってあり、内側が源泉そのままで熱く、外側は少しぬるめで、外側のほうが景色もよく見えます。3年前は妙齢の女性2人組と一緒で、少々ドキドキしましたが、というか落ち着かなかったのですが今回は気兼ねなく、この大自然をひとりじめできました。
ランプがぶら下がっていて、風情がありますね。

実は、仁成館は平成18年の豪雪の際に建物が傷んでしまい、現在、旅館としては廃業しているそうで、秘湯ファンのために温泉を維持しているのだとか。いつか、本格的に営業を再開してほしいですね。

さらにその先の、切明温泉は、スコップで河原を掘って即席露天風呂を作れるので有名です。
ですが、今回は天気も芳しくなくなってきたので、即席露天風呂はやめにし、帰途に着きました。
秋山郷を抜けて津南の大割野まで出ると、小雨は滝のような豪雨に変わりました。早く帰ってきてよかった。雨が上がると、越後の空に、鮮やかな虹がかかっていました。

テーマ : 温泉宿
ジャンル : 旅行

日本海の軍港 舞鶴の赤れんが倉庫群

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舞鶴に行ってきました。
日本海に面した、かつての軍港です。
学生時代から、舞鶴には一度行ってみたいという、憧れのようなものがありました。
戦後の引揚げなど激動の歴史の舞台だったこともあるけれど、いろいろな映画に登場するし、まあ多分にミーハー気分だったのだろうとは思いますが。

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目指す赤れんが倉庫は、東舞鶴と西舞鶴をつなぐ、国道沿いに立ち並んでいます。赤れんがといえば、横浜港の赤れんが倉庫が有名ですが、あまりに観光地化されています。その点、舞鶴の赤れんが倉庫は、「ひっそり感」があって、観光客がツアーバスで大挙して押しかけるような雰囲気ではありません。

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なんだか日本にいる気がしなくなってきます。ヨーロッパの歴史のある都市に踏み込んだみたいな気分です。扉を開けて外国人の軍人が出てきそう。映画のロケによく使われるのもうなづけます。

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舞鶴の赤れんが倉庫群は、明治34年(1901)の旧海軍舞鶴鎮守府の開庁に伴い、海軍が建設したものが中心で、中でも「赤れんが博物館」の建物は、明治36年(1903)に「旧舞鶴海軍兵器廠魚形水雷庫」として建設されたものだそうです。

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ところで、ちょっとマニアックになるけれど、舞鶴の赤れんが倉庫群は、

○リベット接合法と圧延鋼材を用いた本格的な鉄骨構造建築物としては、わが国に現存する最古のもののひとつであること。
○鉄骨にCarnegie(カーネギー)社の銘があり、鋼材の製造会社が特定できること。
○フランス積れんが建築物の数少ない例であること。
○れんが壁が耐力壁(bearing wall)ではなく、非耐力壁(カーテンウォールとして使用されていること。

などなど、とにかく、明治時代の旧海軍の遺構としてとても貴重で、まちがいなく、世界的に見ても20世紀初頭における最先端の技術水準を示しているのだそうです。

ふむふむ。
確かに、開口部などのディテールなど、とても凝っています。れんがを組積造として構造体に使っていたら、こういうデザインの工夫は難しかったかも。

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湾内には、小さいけれど軍用船がちらほら。
舞鶴が今も軍港であることを感じさせられます。
とはいっても、どことなくのどかで、漁港がそのまま軍港になったようなイメージでしょうか。
核を搭載した米海軍の空母が出入りする横須賀や佐世保に比べれば、可愛いものですね。

それにしても、軍艦ってどうして、みなグレーばかりなのだろう。
なんだか夏休み子ども教室みたいな質問ですね(笑)。
どなたか教えてください。

ところで、舞鶴の市街は、西舞鶴と東舞鶴に分かれ、クルマで10分くらいの距離があります。でもって、宿のおかみさんに聞いたのですが、役所も警察署も高校も病院もJRの駅もすべて、西と東それぞれにあるという、かつてのベルリンみたい(なわけないか。。。)なところです。日本全国見渡しても、こういう都市はきわめて珍しいのではないでしょうか。

テーマ : 建物の写真
ジャンル : 写真

三方五湖の秘湯、虹岳島 (こがしま)

福井県の三方五湖に行ってきました。
関東の人間にはあまりなじみがないかもしれませんが、東尋坊なら誰でも知っているでしょう。
東尋坊から少し南に下ったところにあり、とても風光明媚なところです。

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三方五湖は、久々子(くぐし)湖、水月湖、日向湖、菅湖、美方湖の5つの湖からなっています。海水とつながっている汽水湖もあれば、完全な淡水湖もあり、生息する魚も違います。レインボーラインという道路が通っていて、展望台からはこのような絶景を拝むことができます。関東ではお目にかかれない光景で、思わずウットリします。
こんなに美しいところでも国立公園ではない(若狭湾国定公園)のがちょっと不思議です。

さて、絶景を堪能した後は、レインボーラインを通って湖のほとりへと下りていきます。のどかな里山の風景が連なる田園地帯を通ると、次第に道は細くなり、やがて湖のほとりへ。

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虹岳島温泉は、ここから少しだけ奥まったところにあります。こがしま、と読むのですが、いかにも秘湯のイメージですね。

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古い民家を移築したお宿です。

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おっと、「日本秘湯を守る会」だったのですね。知らなかった! 日本秘湯を守る会は、会員のお宿に泊まるとスタンプを押してくれて、10個たまったら1回ご招待(だったっけ?)。残念、今回はスタンプを持参していませんでした。

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ロビーに通された瞬間、うおっと声を出してしまいました。湖畔に面して、窓ガラス一面に静かな湖が広がっています。湖に突き出すように建っているので、視界をさえぎるものは何もなく、対岸にも建物はほとんどなく、本当に落ち着けますね。
プレジャーボートのカップルが湖上を走行していました。

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温泉に浸かり、部屋での食事を終えると、夕闇が迫ってきました。
本当に静かです。
包み込まれるような感じで、ずっとこのままいたいなという気分になりました。

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宿の壁に、巨大なカブトムシを発見!
手が届かず、残念でした。童心に返って、持って帰りたかった。

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虹岳島荘は、何軒かの民家を移築しており、遠くから見ると、湖畔に並んでいるように見えます。レインボーラインの展望台から、偶然、虹岳島荘を発見できたのですが、しょぼいデジカメのズームではこれが精一杯です。宿から湖の反対側に歩く遊歩道もあるようですが、めちゃくちゃ暑かったので断念し、代わりに宿のホームページから写真を1点、お借りしました。

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5軒の民家を移築して、屋内廊下でつないだつくりになっています。
温泉はラドン温泉(鉱泉)で、湯温が低いため加温しているようです。
このあたりで温泉が出るのはここだけで、本式の温泉としては、東尋坊に近い芦原温泉まで出なくてはなりません。でも、この絶景と美味しい海の幸があれば、そんな贅沢は無用です。

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三方五湖には、このように、湖畔に「舟屋」を見ることができます。雰囲気がありますね。実際にボートなどの格納庫として使用されています。

→ 次は『若狭鯖街道 熊川宿』です

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若狭鯖街道 熊川宿

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熊川宿は、小浜からクルマで15分ほどのところにあり、かつて若狭鯖街道の宿としてにぎわっていたところです。京都から若狭に出る道はいくつもあったようですが、中でも、小浜からこの熊川宿を経由して滋賀県の朽木を通り、京都の出町柳に至る「若狭街道」が最も使われていたそうです。

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「若狭から運ばれた鯖が京の都に着く頃には、ちょうどよい塩加減になった」そうですが、夏場は大変だったのでは? なにしろこの猛暑ですから、鯖がいつまでもつのか、気が気ではなかったと思うのですが。。。

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掘割のせせらぎが、猛暑を「気分的に」和らげています。風鈴と同じで、心理的な効果というのは大きいですね。伝統民家の深い軒は、夏の暑い日ざしや雪国の雪を考え、実によく工夫されていることを改めて感じます。

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ご当地名物、鯖寿司がおいしそうでしたが、食べている時間がなく、残念。

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平入と妻入が並存する街並み。

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川に面した、ひときわ大きい町屋。伊藤忠商事ニ代目社長となった伊藤竹之助翁の生家とかで、熊川を代表する町家のひとつで、主屋、土蔵、庭が、平成7年1月に、町指定の文化財に指定されています。

さすがにこれだけ暑いと、旧街道をじっくり散策しようと考える人は少なく、タオルを頭からかぶって歩いている人もいました。道の駅には資料館がありましたが、せっかくみなさんが「涼みに」来るので、展示内容がもう少し充実しているといいなと思いました。

→ 最後に『温泉街』その他です

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加賀の名湯

はじめにお断りしておきますが、決して宿泊したわけではありません。偶然前を通っただけです。
ですが。。。
目が釘付けになるとは、こういうことを言うのでしょう。

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山代温泉の「白銀屋」です。
ウェブサイトによると、寛永元年(1624年)創業といいますから、約380年の歴史があるわけですね。
本館は築180年を超えるそうで、国の有形文化財に指定されています。宿泊可能な旅館建築では日本最古! だそうです。驚きました。

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泊まったわけではないので中に入っていないのですが、雪深い北陸の町屋特有の、天然木の梁を幾重にも積層した天井に、色褪せてもなお繊細な美しさを保つ紅殻格子、 樹齢200年を超える大樹が構える伝統的な日本庭園の奥には、有形文化財の茶室が静かに佇んでいて、かつて北大路魯山人が逗留した際に彫った看板、部屋が当時のまま残っているのだそうです。

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正面玄関の前に立ちます。何だか敷居が高そうだなあ。イチゲンの通行人が「ちょっとだけ見せてくださーい」と、ひょいと入れるほど手軽な宿ではありません。でも、ウェブサイドでおそるおそる(笑)、宿泊料金を見たら、それほどでもなかったので、いつかリベンジできるかな、という気はしましたね。それと、現代風にリニューアルされたお部屋もあって、和と洋がミックスした「加賀モダン」の雰囲気がよさそうです。温泉も、山城温泉は1300年の歴史があるとかで、せめて立ち寄り入浴でもしてくればよかった。

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宿泊したのは、山代温泉に向かう途中の、片山津温泉です。大きな湖に面していて、湯も熱くてとてもいい温泉でした。この時期は毎晩花火をやっていて、湖の真ん中からドカーンと打ち上げられる花火は迫力満点!
片山津温泉では、こんなものを見つけました。かつて、芸妓さんたちが旅館に繰り出す拠点となった検番で、紅殻格子がとても綺麗です。今は喫茶店になっています。

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片山津温泉の中央部にある「配湯所」。守護神の薬師如来をまつっていて、「寝殿造り」(なのかなあ?)がユニーク。

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おまけです。
福井といえばここ、東尋坊ですね。行ってきました。絶壁の淵まで行ってみると、確かに切れ込んでいて怖いんだけど、谷川岳の一の倉ノゾキから下を見下ろすときの恐怖の瞬間に比べれば、それほどでもないかなという感じです。
それより、東尋坊、完全に観光地と化していて、みんなキャーキャー騒ぎっぱなし。
これじゃギャラリー多すぎで、死ねないじゃん!

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もうひとつおまけです。
北陸自動車道の某サービスエリアにはいったときのこと。どこからかオバマ大統領の演説が流れています。声のするほうにいってみると、ありました、「オバマあんロール」に「オバマまんじゅう」。
いやぁ、商魂たくましいなぁ。というより、肖像権とかひっかからないのかなぁと思ってしまいました。福井県小浜市って、オバマ大統領を勝手に応援する運動してるんですよね。
小浜というと、北朝鮮の拉致被害の記憶も残っているし、お隣の舞鶴や敦賀のほうが名が通っているかもしれないけど、もともと、かつては京都と直結した海の玄関口、国際都市だったわけだし、寺院が多く「海の奈良」とまで呼ばれたところだったのだから、オバマ大統領のパワーを借りて、かつての勢いを取り戻してほしいですね。

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古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

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