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王国凋落の風景

cryingboy.jpg

約1か月に及ぶワールドカップが、ドイツの優勝という形で終わった。
終わってしまうと、寂しいものである。
次回は4年後! いったい自分は何歳になっているのか?

でもって、今回のワールドカップで最も印象に残ったのは、かの王国の凋落であった。
スペインの早々の敗退にも少なからず驚かされたが、王国ブラジルがこれほどまで凋落しているとは。。。
全世界が、そのように思い、驚いているに違いない。

そして、気になるのがブラジル国民である。
彼らは一体どれほど悲嘆に暮れているのだろう。
想像もつかない。
忘れるどころか、時が経つにつれてボディブローのようにじわじわと響いてくる類いの、とても苦々しい思い出としていつまでも残るに違いない。

ドイツに1-7という、サッカーの試合では考えられないスコアでボコボコにされた後、悲嘆にくれるブラジルサポーターの写真がネットに掲載された。
私が印象に残ったのは、眼鏡をかけた、まだ小学生くらいの幼い少年が泣き崩れる写真だった。

彼はどんな気持ちでスタジアムにやってきたのだろう。
プラチナチケットは、父親が奔走し、給料をはたいて手に入れたのだろうか。
ブラジルは広い。遠くの街から泊りがけで、スタジアムにやってきたのかもしれない。
父親は、息子に、偉大なセレソンの生の姿を目に焼きつけてほしいと思っていたかもしれない。
少年も、自国開催のワールドカップが見れるなんて、これが最初で最後かもしれないと、子供心に思っていたかもしれない。

それが、こんなことになるとはね。

escortkids.jpg

そして、三位決定戦の対オランダ戦。
試合開始前のセレモニーで、エスコートキッズたちは、気持ちを込めて、ブラジル国歌を懸命に歌っていた。
自国開催のワールドカップの、しかもセレソンの試合に出れるというのは、子供たちにとっても大きな栄誉であることを、この子供たちはよくわかっていたに違いない。

しかし、ふたを開けてみれば、復帰したばかりの主将チアゴ・シウバが開始3分でPKを与える始末。結局、1点も取れずに0-3で散った。

オスカルや一部の選手を除き、選手たちは本気で戦っていないように感じられた。
かつてのドゥンガのような闘将は不在だった。

セレソンの栄誉は、何物にも代えられないはずである。

純粋な子供たちの夢を裏切った、セレソンの罪は深い。

ブラジルの中で、何かが壊れた。

そんな気がして仕方がない。


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新国立競技場の風景

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東京オリンピックに向け、現在の国立競技場は解体され、新しい国立競技場が建設されることになる。
古い国立競技場は、サッカーで何度も行ったし、どこか昭和的な、懐かしい感じがしたものだ。

で、新しい国立競技場に対しては、巷でかなり騒々しいようである。
著名な建築家の先生は、デカすぎて明治神宮界隈の景観を破壊すると、一部の政治家の先生は、資材価格高騰で当初予算を大幅にオーバーするからと、いろんな立場の方がいろんなことを喧々諤々言っている。いずれも正論で、まっとうなことを言っているように思える。でも、市民の人たちの意識は低いなあ。もう決まってしまったんことだし、自分たちには関係ない、みたいな空気が社会全体を覆っているような気がするのだが。

で、個人的には?
当選案を見たときの第一印象としては、「おっ、めっちゃカッコいいじゃん!」。

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横浜の大桟橋の時も、弱冠30歳のスペイン人の若手建築家が国際コンペを勝ち取った。
コンペで落選させられた日本の大御所の一部は、頭から湯気を立ててカンカンに怒っていた。
パースを見たとき、多くの人が「なんじゃこりゃ」と思ったはず。

でも、出来上がってみれば、港ヨコハマを象徴する、実に美しいランドスケープになっている。
そもそも、日本人は、決まったことには異を唱えない。すぐになびいてしまう。
最初は違和感を感じていた人たちも、出来てしまえば、奥さんと手つないで「すごいねー」とか言ってるし。

ザハ・ハディドは、イラク生まれイギリス育ちの女性建築家。そのデザインの奇抜さ、斬新さから、「すごすぎて建築できない建築」とか言われている。
確かに、彼女の事務所のホームページで、さまざまな提案を見てみると、「すごい」の一言である。
現実離れしているというか、リアルじゃないというか。ぶっ飛んでいる、というのはこのことでしょうね。

でも、競技場というのは、あるいみ非日常の空間なのだから、普通じゃつまらない。
しかも、国を代表するランドスケープなわけだし。
審査委員会も、東京オリンピック招致を勝ち取るために、多少無理しても斬新な案を、と模索したのであろう。
それに、世界に名だたる日本のゼネコンの技術力をもってしたら、つくれないい建築なんて、ありっこない。
図面見て、最初は驚くけど、次の瞬間には、どうやれば造れるか、具体的なシミュレーションが頭の中で始まっている。
そうやって、技術は進化してきたわけだし。

ただし、もちろん、予算が潤沢に出れば、の話である。
おそらく、こんな建築が現実に実現するのは、カネあまりの中東か中国ぐらいのものだろう。
日本はいまや金欠だから、反対論が出るのも仕方ないかもしれない。

で、ザハさん、結局はデザイン変更して、こんな「廉価版」を出してきた。

downsizing.jpg

なんだか、まるでチンケになってしまった。元のほうがずっとずっとよかったのに。
流れるような美しい流面形がそがれてしまった。
これでは、飛車角落ちのようなものだ。


ところで、最終審査に残った案のうち、個人的に印象に残ったのは、フランス人建築家、ドレル・ゴットメ・タネ/アーキテクト&アー+アーシテクチュールのプラン。

finalist06.jpg

なんだか舌をかみそうな名前ですね (日本語って、フランス語と親和性がないんだな)。
与えられた敷地すべてを使って、小高い緑の丘を作り、その中に競技場を造る、というもの。
思い切った案ではあるけど、実現性は十分ある。
(開口面積が小さめで、芝の生育に問題がある、というケチはつくかもだけど)
大都会の真ん中に森をつくる、という発想が良い。
たしか、だいぶ昔の設計で、東京都調布市の市民体育館が、同じような発想じゃなかったかな。
自然と共存するスタジアム。
これぞ、21世紀、環境の世紀の新しいスタジアム像だ、と思うんだけど、いかがなものか。
でも、審査委員の人たち、はなから当選させるつもりないのに、一応こんなのも検討したんですよ、みたいな感じで、なんかいやらしいなー。

ザハ案は、おそらく、ドバイの砂漠地帯に建ったら、めちゃくちゃカッコいいだろう。
夜はライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれる違いない。
ドバイ国際空港を離発着する飛行機の機内は、乗客の歓声に包まれることだろう。
残念ながら、日本という高温多湿の農耕民族の国には、やはり不釣合いなのかもしれない。

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古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

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