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中国の植物学者の娘たち

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わたしたち東洋人が西洋の風土に漠然とした憧れを抱いているように、西洋人もまた、地の果てともいうべき東洋の異文化の世界がかもし出す風景に強い魅力を感じるでしょう。ヨーロッパ人が中国を舞台に撮影したこの映画には、そんなアジアの風景の美が、二人の美しい女性の愛、そして残酷な運命という物語と相まって、実に美しい映像に仕上がっています。
同性愛が主題ということもあってか、中国での撮影を断られ、隣国ベトナムで撮影されたそうです。

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舞台は昆林の近く、湖に浮かぶ植物園。身寄りのないリー・ミン(ミレーヌ・ジャンパノワ)は養護施設で成長し、植物学者チェン教授の植物園に1か月半の約束で実習に出されます。そこで、チェン教授の美しい娘アン(リー・シャオラン)と運命的な出会いをします。中国人の父とロシア人の母をともに唐山大地震で亡くした震災孤児のリー・ミン。そして、10歳のときに母親をなくし、以後、厳格な父親のもとで母親代わりをしながらつつましく暮らしていたアン。ともに孤独にさいなまれていた二人は、この出会いに心ときめき、やがて深い愛情を抱きあうようになります。

映像では、二人の愛の交歓シーンが実に美しく描かれています。植物園の温室の中で、二人がたらいの中で湯浴みをする昼のシーン、忘れたい記憶を消してくれる薬草の煙がたゆたう中で肌を重ねあう夜のシーンなど、とても印象的です。一般に世間的に見て同性愛につきものとされる不道徳感やいやらしさのようなものは、みじんも感じられません。映画を見ながら、レズビアンという言葉は浮かんできませんでした。このブログは風景がお題なので、同性愛うんぬんについては深入りしないけれど、カネ目当てで結婚してすぐ離婚してしまうようなバカップル(死語?)に比べればよほど純愛の世界の世界に思えました。

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そして、舞台となった中国の華南。観光地としては桂林が世界的に有名ですね。現地の旅行代理店のサイトから、写真を1点、お借りしました。
なんという美しい光景でしょうか。
まさに、桃源郷という言葉がぴったりです。

映画では、この美しい風景がふんだんに盛り込まれています。
薬草を摘みに近くの山に出かけた二人が帰りの船で地元の婚礼に出会うシーンが、風景としては最高に美しかったです。もともと華南の地方は風土そのものが大きな植物園とも言うべき水と緑の豊かなところで、その自然の中に溶け込んでいる植物園。木造の伝統家屋と、古びたガラスの温室は、この物語の舞台装置としてぴったりです。

一生に一度は、訪ねてみたいですね。
ゆったりとした水面の流れに身を任せながら、どんな想念が心に湧いてくるのでしょうか。


2005年カナダ・フランス合同製作 ダイ・シージエ監督作品
日本公式サイト

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テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

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