スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ショコラ

chocola3.jpg

中世の面影を残すフランス中部のちっぽけな古い街。寒風吹きすさぶある日、そこに大きな荷物を携えた母娘がやってきます。母娘は古い空き家を借りて新しいお店を開く準備を始めます。好奇心で覗き込む村の人たち。彼女が開いたのは、中南米風のインテリアの、ちょっと変わった素敵なショコラの店でした。
でも、古い村がよそ者に冷たいのは万国共通。彼女はミサに参列せず、しかも運悪く、村はちょうど断食の真っ最中。「こんな時によりによってショコラの店を開くとは。。。」陰険な村長の差し金もあり、彼女は村の中で孤立していきます。

chocola2.jpg

でも、彼女の作るショコラには、不思議な魅力が備わっていました。かつて1000年前、中米のマヤ・アステカ文明では、カカオにチリを加えたチョコレートが薬として用いられ、聖なる儀式で振舞われていました。カカオには人の心を解き放つ、人の運命を変える、不思議な力があるとされています。彼女は、その秘伝のカカオのレシピを伝承し、因習にとらわれてきた村の人々の閉ざされた心を少しずつ、解きほぐしていくのです。

chocola1.jpg

実に印象的な映画でした。めちゃくちゃ楽しく、ハッピーな気持ちにしてくれます。チョコレートを食べながら見ると、なおいいかもしれませんね。

「中世の雰囲気を今に残す小さな村」という舞台に選ばれたのは、フランスのフラヴィニーという村です。ブルゴーニュ地方のディジョンの北東にある小さな村で、人口350人たらず。小高い丘の上に城壁で囲まれるように建っています。オレンジ色の屋根で統一された街並みは、わたしたち日本人がヨーロッパ的な風景として憧れるイメージにもピッタリですね。10世紀の頃の街並みが今も手付かずに残っていて、撮影には絶好のコンディションだったようです。

chocola7.jpg

chocola4.jpg

ショコラの撮影された街ということでだいぶ知られる存在になったみたいですね。村人たちは映画の撮影にはとても協力的で、広場でみんなが踊る最後のシーンでは村人もエキストラとして多数参加したとか。

chocola5.jpg

映画に登場するカトリック教会です。伝統的な因習の象徴のように描かれていますが、若い神父さんの説教が、次第に因習から解き放たれていくのも面白いです。

chocola6.jpg
chocola8.jpg

実際のフラヴィニーの街並みです(写真はこちらから)。石造りの重厚に街並み。華やかさはありませんが、人を包み込んでくれるような安定感がありまね。1000年前にできた村が今もそのまま残されているということに、日本人との時間感覚の違いを感じずにはいられません。

この映画のプロットには、ショコラをきっかけとした因習からの解放というテーマに加えて、流浪と定住というもうひとつのテーマが隠されていて、映画の味わいにスパイスを利かせています。
パリやマルセイユもいいですが、フランスに行ったら、こういうごく普通の村を訪ねてみたいです。

監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ジュリエット・ビノシュ、ジョニー・デップ、ジュディ・デンチ、レナ・オリン、アルフレッド・モリーナ
2000年アメリカ
スポンサーサイト

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリー
プロフィール

fabio777

Author:fabio777
古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

月別アーカイブ
ブログ検索
FC2カウンター
原発のない世の中へ!
【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
リンク
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。