スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

プロヴァンスの贈りもの

agoodyear03.jpg

ロンドンの金融街シティで辣腕を振るう豪腕トレーダー、マックス。証券取引法に抵触するギリギリの大胆な手法で相場を動かしては巨額の利益を得ていました。少年時代、プロヴァンスのヘンリーおじさんの家で過ごした夏休みの記憶など、とっくに心のどこかにしまいこまれています。
そんな彼のオフィスにある日、一通の封書が舞い込みます。開けてみると、それはヘンリーおじさんの訃報でした。彼はヘンリーおじさんの一番近い親戚なのですが、すでに心変わりしていた彼は、ヘンリーおじさんのことより、ぶどう園付きの屋敷の相続と売却が気になってしまうのでした。
一秒を争う忙しさの中、マックスは地元の公証人と話をつけるために、20数年ぶりにプロヴァンスへと旅立ちます。

agoodyear06.jpg

公証人と話をつけ、「物件」の写真を撮ってトンボ帰りするはずのマックスでしたが、何かとハプニングが重なり、一週間ほど現地にとどまることになります。日々よみがえる少年時代の懐かしい記憶、そして美しい風景と新しい出会いが、彼の心を少しずつ溶かしていきます。屋敷の売却に猛反対する頑固な使用人デュフロとヘトヘトになるまでテニスをしたり、携帯で話しながら運転中にあやうく事故を起こしそうになった相手の女性を街のレストランで口説いたり、はたまた実の子と称するアメリカ人の若い女性が突然訪ねてきて当惑したり。。。

agoodyear02.jpg

使用人のデュフロがぶどうの木と対話しているのを見るヘンリーおじさんとマックス。コメディアンかギャンブラーになるのが夢という小生意気でこまっしゃくれたマックス少年に、ヘンリーおじさんは「何事もタイミングが大切だ」と教え込むのでした。

agoodyear10.jpg

片時も携帯電話を離さないシティの豪腕トレーダーとプロヴァンスの田舎屋敷の対比。おもしろい構図です。この後、古い飛び込み台が折れて(もしくは彼の体重が増えすぎたせいか)、彼は枯葉がうずたかく積もったプールの底に落ち、上がれなくなってしまいます。

agoodyear09.jpg

プロヴァンスといえば、マルセイユなど美しい南フランスの風景が目に浮かびます。セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、ルノワール、マティス、ゴーギャンなど世界に名だたる芸術家が、この美しい風景に惹かれて訪れたり住んだりしたのですね。
映画が撮影されたのは、ブロヴァンス中央北部に位置するリュブロンにある、「ラ・カノルグ」という名前の実在するシャトーです。また、ゴルド、キュキュロン、ラコスト、アヴィニョン、メネルヴなど、近隣の風景も撮影されたそうです。フランス通の方以外、日本人にはあまりなじみのない地名かもしれませんが、アヴィニョンは中世に教皇庁がおかれていたところで世界史の教科書に地名が出ますし、ラコストは遠藤周作の小説「留学」で「ラコストの城」が出てきます。

携帯電話やスマート(2人乗りの小さいクルマ)がたびたび登場するあたりは、いかにもハリウッド仕込みという印象ですが、全編にわたって流れるプロヴァンスの美しい風景を堪能するだけでも、この映画を見る価値はあるといえるでしょう。

それから、この映画では風景とともにワインが大きな役割を持っていて、ワイン好きにはたまらない映画になっていると思います。ゆったりとした時間の流れに身を任せ、代々受け継がれてきた自家醸造のワインを堪能する生活、うらやましい限りです。

フランス政府観光局のサイトには、この映画のためのページがあります。

監督: リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ、アルバート・フィニー、マリオン・コティヤール、トム・ホランダー、フレディ・ハイモア
2006年アメリカ映画

スポンサーサイト

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリー
プロフィール

fabio777

Author:fabio777
古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

月別アーカイブ
ブログ検索
FC2カウンター
原発のない世の中へ!
【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
リンク
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。