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エミリー・ブロンテ「嵐が丘」

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言わずと知れた、エミリー・ブロンテの名作です。
舞台は荒涼とした大平原が広がるイングランド・ヨークシャーの丘。「嵐が丘」と呼ばれる丘に住む農場主アーンショーは、息子ヒンドリー、娘キャシーとつましくも幸せな日々を過ごしていました。
ある日、街に出かけたアーンショーはジプシーのみなし子に出会います。彼を哀れに思ったアーンショーは家に連れ帰って、ヒースクリフと名づけ、実の子供と同じように愛情を注ぎます。
月日が過ぎ、ヒンドリーやキャシー、そしてヒースクリフも立派に成長していきました。特にヒースクリフは、口数は少ないけれど眼光の鋭い、精悍な青年になっていました。
しかし、父の死後、家を継いだ息子のヒンドリーは、ヒースクリフに対して、まるで下人に対するような冷酷な態度に出るのでした。キャシーは主人から虐げられるヒースクリフに思いを寄せ、やがてヒースクリフは彼女に愛情を抱くようになります。
しかし、隣の村に住む裕福なリントン家の住人エドガーに出会ったキャシーは、そのエドガーと結婚してしまいます。キャシーへの愛に破れたヒースクリフは、自らの敗北に打ちひしがれ、嵐が丘を静かに去っていきます。そして数年後、事業に成功したヒートクリフは、立派な紳士になって、人妻となったキャシーの前に再び現れるのでした。
やがて、深い怨念を抱いたヒースクリフの復讐劇が始まり、物語は悲しい結末へと向かっていきます。

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嵐が丘という名からして、文字どおり嵐のような不吉な出来事の到来を予感させるムードがありますが、この映画の主題にもつながるムードをかもし出しているのが、ヨークシャーの広大な大地です。原題の「wuthering」は荒涼とした、嵐の吹き荒れる、という意味の方言らしいのですが、まさにそのような雰囲気満点です。見渡す限り草原が広がる丘の中にぽつんと立つ嵐が丘の邸宅。馬にまたがり草原を疾駆するヒースクリフの姿は、厳しい自然の中で生き抜く孤独とたくましさを全身で表しています。近視眼的には人間関係の愛憎でしかないけれど、それがこの嵐が丘という舞台で展開されるがゆえに、劇的な展開となって見る者の心を奪うのでしょうね。

イングランドには、嵐が丘読者のためのサイトがあり、何から何まで詳しく案内されています。地図がありましたので、何の参考にもなりませんが、コピーを載せておきましょう。作品の舞台となった嵐が丘は、リバプールから63マイルの距離にあるHaworth市の周辺にあるmoorlandという地域で、作者であるエミリーブロンテ自身が人生の多くの時間を過ごした場所だそうです。

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この作品は過去5回映画化されていて、わたしが見たのは最新の1992年作品です。
出演:ジュリエット・ビノシュ (キャサリン)、レイフ・ファインズ (ヒースクリフ) ほか
ピーター・コズミンスキー監督作品

過去5回の映画化の中で、フランス人のルイス・ブニュエルが監督した1953年作品は、メキシコの砂漠を舞台にしているそうで、これは是非見てみたいですね。ちなみに日本でも、1988年に吉田喜重監督バージョンがあります。中世の日本を舞台にストーリーをかなり手を加えていますが、松田優作と田中裕子のコンビで、なかなかの力作でした。
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テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

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Re: 嵐が丘

ETCマンツーマン英会話さん、コメントありがとうです。
私も過去に、某マンツーマン英会話スクール(貴校ではありません)に通っていたことがありました。
あまり上達しなかったなあ(って言うか、ほとんど、と言ったほうがいいか。。。)

英文科の学生さんとかなら、中世イギリス文学か何かの授業で、原書を読むこともあるのでしょうね。邦訳をさらっと読んだのも学生の頃の話なので、あまり記憶になかったので、映画で初めて見たという感じです。

ずいぶん前書いたブログ記事なので、自分で書いた記事を懐かしく読み直したりしちゃいました。
映画、是非是非、見てくださいませ。

嵐が丘

『嵐が丘』は作品の名前は知っていても、なかなか読む機会がありませんでしたが、ジョセフの台詞がヨークシャー訛りで書かれていると知り、俄然興味を持ちました。

>原題の「wuthering」は荒涼とした、嵐の吹き荒れる、という意味の方言

タイトル自体が訛っていたわけですね。興味深いです。それにしても凄い風景。引き込まれます。ぜひ映画も観てみたいと思いましtあ。

No title

こんばんは
ブログへのコメントありがとうございました
ブログ拝見させていただきましたが
日本全国すごい訪問件数でびっくりです
しかも古い町並み、家屋で私のツボでした^^
また是非覗かせていただきます!
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古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

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