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吉良川-水切瓦、土佐漆喰、いしぐろが織り成す景観

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腰部分には板を縦張りし、白壁に水切瓦を何重にも設けるという独特の様式が、建物の立体感、ボリューム感を高めています。土佐地方の伝統ですが、奈半利以上に、街並みとしての連続性が保たれていることが、旅人の心をまるで異国の世界にいざなうかのよう。
「こんにちはー」。。。街の人たちは皆、街をうろつく旅人に笑顔を向け、挨拶してくれます。写真を撮っていれば、自転車で通りかかった人は立ち止まり、撮り終わるのを待っていてくれます。自分たちの街に誇りを持ち、自分たちの街を遠くから見に来てくれる人たちを大切にしよう、そういう気持ちが伝わってきますね。そんな人たちだからこそ、これだけの街並みが維持できるのでしょう。
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なぜ、このような水切瓦の意匠が土佐で発達したのでしょうか。
水切りとは本来、雨水を直接壁面に当てないための工夫ですが、台風銀座の南国土佐では、雨は上からではなく横から、時に下から打ち付けるため、軒だけではとても用を成さないし、軒を出したところで強風に持っていかれてしまいます。水切瓦の直下に付着した黒い汚れが、雨の当たり方を如実に物語っています。水切瓦は、壁に直接当たる強い雨と風をスポイルすることで漆喰壁や軒を保護するとともに、それ自身が壁を補強する働きもしているのかもしれない、などと旅人ならではの勝手な想像を試みたり。
まあそれはともかく、この躍動感と力強さがすべて。水切りという本来の機能が様式美として昇華した、ひとつの帰結と言えるかもしれません。家主の普請趣味や、棟梁の遊び心が、一定の様式を尊重しつつ、許されるぎりきりのところで表現されたデザインなのかも。
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丘地区では、強風から家を守るため、「いしぐろ」と呼ばれる石垣塀を巡らせています。石垣塀には河原や浜の石(=玉石)を使っていて、半割り石や玉石などを使い分け、積みかたもいろいろバリエーションがあって、見る者を飽きさせません。こういう塀は関東ではまず見られないだけに、水切り瓦とあいまって、強烈な印象を焼き付けられます。

■高知県室戸市吉良川■
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高知市から高知湾沿いに室戸を目指して、国道55号を走り続ける。ごめん・なはり線の終点、奈半利を過ぎてしばらく行くと、やがて国道沿いに「吉良川の町並み」と書かれた表示が出る。クルマを止めて一歩路地に踏み入れば、そこはもう現代とは別世界。一気にタイムスリップである。旧土佐街道沿いの「浜地区」と、斜面を少しあがった「丘地区」があり、隣接している地区同士ながら、際立った景観を持つ。
吉良川は、もともと豊富な山林資源を背後に持ち、材や薪などを京阪神に拠出してきた。鎌倉時代の「京都石清水八幡宮文書目録」にも、その名が登場する。その後、明治から大正にかけて、製炭技術の進化とともに、良質な備長炭を京阪神地方に売り、大いに繁栄したとか。平成9年、高知県下で唯一、重要伝統的建造物群保存地区に指定された。
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テーマ : レトロを巡る旅
ジャンル : 旅行

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