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奥穂高岳 その2

さて,食事の後は写真撮影へ。寒い中,素晴らしい光景が目の前に展開していた。言葉が見つからない。みんな歓声を上げていた。

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かわいらしいミニチュア雪だるま

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テン場も大賑わい

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神々しいモルゲンロート。こればかりは、写真と現物は大違い

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時間とともに刻々と移り変わる絶景をカメラに収めると,Oさんと別れて部屋に戻り,出発。同宿のおじいさんたちと挨拶を交わして,奥穂高岳へ。

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テント場の手前から,雪渓の中を通って,ザイテングラート経由の登山道は始まる。お花畑と呼ばれるエリアの勾配のゆるい道を少しずつ登っていくと,涸沢ヒュッテは次第に遠ざかっていく。

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そして,ザイテングラート取付。これからが本番である。ここからは三点支持を基本に,岩場をひたすら登っていく。途中で鎖場があって少し渋滞していたけれど,ここを抜ければほとんど危険はなし。むしろ,昨日降った雪が日陰で凍っていて,そちらのほうがよっぽど危なかった。

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ザックが軽いせいか,ほとんど息も上がらずに,ザイテングラートを抜ける。振り返れば,登ってきたザイテングラートが恐竜の背骨そっくりに見え,涸沢ヒュッテははるか彼方に見える。

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そして,穂高岳山荘の赤い屋根もすぐそこに見えてきた。吊尾根は歩けるだろうか。
実は、出かける前にあわてて、自宅にアイゼンを忘れてしまったのだ!
あーあ

(続く)

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白出のコルに到着すると,そこは穂高岳山荘。一面銀世界,登山者の方々が思い思いにくつろいでいる。まず小屋の中に入り,汗でぬれた背中をストーブで温めながら,ふっと一息つく。温かいココアがとてもおいしかった。

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標高3000mの山小屋とは思えない落ち着いた内装。ふと、ここで音楽を聴きたくなった。

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可愛い雪だるまが作ってあって,とってもほほえましい。

奥穂高岳の山頂へは、山荘のすぐ横の急な斜面を梯子で登っていく。山頂まで行くかどうか迷った。おばちゃん(失礼!)をはじめ、けっこうな人たちが平気で登っていっている。日が昇って雪が溶け始めてるし,たぶん行けるんだろうけど,日が当たらない箇所はおそらく凍結しているだろう。何かあったら大事なので,安全を見てやめておいた。
予定では,奥穂高から吊尾根で前穂高岳まで歩き,紀美子平から重太郎新道を下りるつもりだったけれど,涸沢ヒュッテまでピストンで下り,せめてパノラマ新道で下りることとした。

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ザイテングラート唯一の鎖場。雪が溶ければ何でもありません。

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涸沢小屋まで一気に下りると,小屋のバルコニーは人でにぎわっていた。温かい日差しの中,みんなビールを飲んでいる。ここでカレーを食べ,出発。北穂高岳への入口を通って涸沢ヒュッテに行くと,さらに多くの人たちがくつろいでいる。こりゃ今夜もヒュッテは大混雑のようだ。

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少し休んで,12時ちょうどに出発。ヒュッテを下りてすぐ,パノラマ新道への分かれ道がある。そこには黄色い看板があり,「危険な箇所がありますから,初心者は通らないでください」というようなことが書かれていた。ふーんと思いつつ,無視して出発。

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数分して振り返ると,涸沢から穂高までの全貌が見渡せる,素晴らしいスポットがあった。しばらくじっと見とれる。紅葉だったら,すごかっただろう。日本列島を縦断したあの台風18号のせいで、今年は早く終わってしまったのであった。

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さて,パノラマ新道は屏風岩の北側斜面をトラバース気味に巻き,屏風のコルを越えたら徳沢まで一気に下るルートである。でもって,屏風のコルまでの道は日が当たらないため,前日の雪で結構凍っていた。これが意外と危険で,2か所の岩溝も含めて,ところどころ危険箇所にはロープが張ってあるのだけれど,むしろロープが張っていない斜面のほうがよっぽど危険で,手でつかまるところもなく,すべったら崖下までまっさかさまという箇所を,重心を落として慎重に抜ける。まあ,落ちて大怪我するような斜面ではないけど,けっこう肝を冷やした。
屏風のコルに抜けると、このような絶景が待ち受けていた。とりあえず、来た甲斐があった。

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屏風のコルから屏風の耳までは片道30分だけれど,下山して上高地温泉ホテルの露天風呂に浸かることを考えると,そろそろ最終バスが気になってきたので,このまま下りることにした。
この下りはけっこうな急斜面で,デカい石がゴロゴロし、膝が次第にバカになってくる。
道中,24年ぶりに北穂高に登ったという、自分と同年齢くらい(たぶん・・・)の女性とずっと一緒に下りてきた。その女性いわく,「北穂から奥穂への道より、パノラマの凍結した道のほうがよほど怖かった」,「北穂から下りてきたパーティもパノラマが危険だということで引き返していた」とか。
ガイドブックには,地図の上では横尾を通る道より近道に見えるけど実際には余計に時間がかかると書いてあるが,凍結していなくてもそういう結果になるだろうな。

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奥又白谷から林道まで下りると,徳沢側には出ずに林道をずっと歩いた。横尾から上高地に向かう道とは大違いで,林道は人が全然歩いておらず,静かだった。ついさっき下山中に出会ったばかりの女性とよもやま話をしながら,最終バスの時間を気にして足早に歩く。

明神池の自然遊歩道に出た頃にはだいぶ日が翳ってきていた。もうすぐ河童橋というところで,サルの家族に出会った。20匹くらいはいただろうか。遊歩道に出てきて,人間を興味深そうに眺めている。背中に赤ん坊を乗せた母ザルが2匹くらいいて,ほほえましい。サルは人間に対して警戒感が強い印象があるけど,日光などの悪徳サルとちがって人のカバンを襲ったりせず,人間を怖がらず,といって餌付けされてもおらず,野性の姿に普通に接することができたのはよかった。

やっとのことで河童橋に着いた。最終バスには余裕で間に合ったが,温泉は諦めた。
どっぷりと日が暮れて,しんしんと冷え込んでいる。
最終バスはいつもの混雑が嘘のようにガラガラ。
途中,沢渡からのマイカー渋滞に巻き込まれて,新島々への到着が30分以上も遅れた。接続していた松本行の電車が先に発車してしまい,みんなでブーブー文句を言う。
結局,今晩の最終あずさ(21:00発)で新宿に帰るという先ほどの女性と,岳沢まで行ってきたというプロカメラマンの男性とでタクシーに相乗りして松本駅を目指した。
温厚そうな運転手さんは,やれるだけやってみましょうといっていたが,農道のような裏道を時速100km近いスピードでぶっ飛ばすんだから,ヒヤヒヤものであった。それでも,そこはその道のプロ,無事に21時5分前に松本駅に到着,先ほどの女性は運転手さんに感謝感激してお礼を述べた後,駅構内へと足早に消えていった。
私は松本駅前のホテルに一泊,二晩続けてほとんど寝ていなかった分,死んだように朝まで眠り続けたのであった。

おわり
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テーマ : 登山・ハイキング
ジャンル : 旅行

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古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

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