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原発が停止しても停電は起きない……か?

原発問題で一躍,時の人となった広瀬隆氏の「二酸化炭素温暖化説の崩壊」を読みました。

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結論から言えば。。。
二酸化炭素は地球温暖化と何の関係もない(えっ?)
そもそも,地球が温暖化しているのかすら,疑わしい(ええっ?)
地球はむしろ,寒冷化しているのである(えええっ?)
気候変動は太古の昔から繰り返されてきた。
温暖化なるものは,その中のごくごく一部だけを取り出して騒いでいるだけである。
そもそも,地球規模の気候変動は複雑怪奇であって,太陽の黒点との関係などいろいろな学説はあるものの,物理学的にクリアには説明できていない。ひとつだけ明らかなことは,繰り返しになるが,

二酸化炭素は温暖化には何の影響も及ぼしていない

明けても暮れても温暖化,二酸化炭素という言葉を聞かない日はない昨今の日本人。
広瀬さんは,お経のようにそれらを唱える彼らを「地球温暖化教に洗脳された」お馬鹿な人々と一刀両断にします。哀れな子羊,というわけですね。

読者にもちっとはプライドがある。そこまでけなされると,誰でも「何を」という気になるだろう。
それで初めて,自分で本気になって調べてみよう,という気になる。
そうでなければ,有名大学の立派な先生が嘘なんて言うはずがない,と心の底から信じきっているわけだし。
でもって,本書を紐解くと,前半部分はこの「地球温暖化教」の虚妄を暴くデータが,これでもかとばかりに出てくるわけです。

そのひとつ,20世紀から地球の温度は急激に上昇を開始したという「説」を裏付けるデータがあります。が,これは見事に捏造されたもので,「ホッケー・スティック」と揶揄されています。

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ホッケーのスティックは棒の先端だけがキュッと曲がっていますね。そのキュッとまがったところが20世紀。棒の部分が20世紀より前。
捏造というと言葉が悪いかもだけど,データをどのように「解釈」するかで,このようなグラフも出来てしまう。正しくはないけど,絶対的に間違いともいえない,ビミョーな領域です。

答えはひとつしかないはずのサイエンスの世界で,これだけオセロみたいに白黒が極端に分かれるというのは,珍しいのではないでしょうか。データ自体の信頼性に問題があるのか,いろいろに理論があってどれも一理あるとういうことなのか。

ただ,二酸化炭素だけに罪があるのではありません。そんなに単純なわけがない。これはどうやら間違いなさそうです。

「わたしたち生命の源であり,植物たちに光合成をさせてくれる二酸化炭素こそ,いいいい迷惑である。これでは冤罪ではないか」

冤罪というのは,得てして,①真犯人がどうしてもわからない場合,②真犯人がいるのはわかっているが,何らかの理由で彼をしょっ引くことができないので,代わりに誰かを人身御供にする場合,の2つのバターンがあると思います。二酸化炭素の場合,常識的に①だとは思いますが,②の線も捨て切れません。

要するに,誰かが意図的に,二酸化炭素を悪者に仕立て上げた,そうしなければならない事情があった,ということになります。まあ,あとは本書を読んでみてください。広瀬さんの主張が本当に正しいなら,世の中いったいどうなっとるんじゃい,と目の前の段ボールを蹴飛ばしたくなるでしょう。


さて,以上は前置きです。

お題の「原発が停止しても停電は起きないか」という問題です。

広瀬さんに言わせれば,

原発が停止しても停電は起きない

原発はフル稼働しているのに,火力の設備稼働率は半分程度,水力に至っては20%を下回っています。また,今までの数十年間で,電力の最大需要が火力+水力の発電能力を超えたことはありません。

つまり,机上の理屈で言えば,原発がなくても停電はしないということになります。
実際には,いろいろな要因が絡んでくるのでしょうが、要は火力の設備稼働率を100%近くまで上げればいいわけです。最低限,原発がなければ日本の電力供給はやっていけない,ということではないわけです。

じゃあ,なぜ原発なのか。火力の設備が半分遊んでいるのに、どうして原発の稼働率を上げようと躍起になるのか。めちゃくちゃ不思議ですね。

今回の計画停電で,いろいろな人がいろいろ言ってますけれど,誰がどう考えてもやっぱり不条理だ。
東京電力が停電リスクを以前から本気で考えていたのなら,今回のようなお粗末な計画停電にはならないはずである。これも「想定外」で,マニュアルがなかったのでしょうか。
確か,大都市ニューヨークで2003年頃に大規模な停電がありましたね。いいお手本になったはずです。

つまり,本当は計画停電しなくても何とかなるんだろうと思う。
事実,停電しますと言って実際には停電しなかったことが何度もある。

じゃあ,もし停電しなかったら,一体どうなっていたか。。。

原発が止まっても停電しないのなら,原発はなくてもいいじゃないか

という話が世に蔓延しますね。
原子力推進派にとって,これは大変なことです。
原発には毎年5000億円近い予算がついています。大きな利権が背後にあります。

原発が停止したら,停電が起きて皆さんの生活が不便になりますよ。
夏は暑いのを,冬は寒いのを我慢しなきゃならないですよ。
電車が間引かれて通勤が大変になりますよ。
工場も電気が止まれば生産に支障をきたし,経済に影響が出ますよ。
それでもあなたは原発をやめろ,とおっしゃるのですか
(by 電力会社)

石油や石炭火力は二酸化炭素を出すから悪者扱いされるけど,冒頭のように,二酸化炭素は温暖化には何の関係もないのだから,むしろ火力発電は推奨すべき。他にも天然ガスだってあるでしょう。
石油も石炭も天然ガスも,地球が太古の昔から作り上げてきた自然の材料です。
地球にはこれらを形成する能力があるわけですね。枯渇する云々というのは,人類が使う量が急激に増えただけです。国際石油資本(メジャー)などが原油価格を維持するために脅しをかけているだけで、実際には数百年はもつみたいです。むしろ,自然界には存在しない「核」なるものに依存するほうが,どんなにリスキーなことか。

原発で作った電気で充電しなければ走れない電気自動車より,燃料電池車のほうがよっぽどクリーンです。家庭には既に燃料電池が普及し始めています。原発に流す5000億円を燃料電池に回せばいいのに。。。

というわけで,普通に考えれば,原発はいらない。贅沢な暮らしをやめて,地球の恵みである石炭,石油,天然ガスを,知恵を出しながら上手に使っていけばよい,というのが,広瀬さんの結論です。いたってシンプルだけど,説得力に満ちていますね。

どうやら、巷でよく耳にする

原発=二酸化炭素を出さないクリーンエネルギー

というセリフは、地球温暖化教と原発推進派がタッグを組んで仕組んだ策略のようです(悲)。

そして。
かの鳩山由紀夫センセイの選挙区にあるN製鋼所は、原子炉格納容器の生産量では世界シェアでトップなんだとか。なんかイミシンではありますね。

最後に,一般人にはあまり知られていないと思われるのですが,原発というと放射能ばかりが指摘されますが,環境影響という点では,火力の数倍という莫大な排熱を出す。火力なら都心に近いからコジェネなどで有効利用できるけど、地方に立地している原発は、排熱を海に流すしかない。したがって,原発近辺の海水の温度が上昇し,生物が死滅し,生態系が変わってしまう,のだそうです。原発の影響は放射能だけではない,ということは知ってたほうがいいかもですね。

長くなりました。おわり。

集英社新書 本体700円 2010年7月刊

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