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龍野-醤油業と武家屋敷が織り成すモノクロームの世界

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揖保川沿いの静かな城下町、龍野。風土記の昔には「日下部の里」と呼ばれていたとか。
龍野と言えば、うすくち醤油ですね。市内中心部の揖保川のほとりには、天正年間(1580年頃)創業の、ヒガシマル醤油の工場がそびえています。揖保川の清流、赤穂の塩、播磨平野の小麦、質のよい大豆が、醤油文化をもたらしました。町全体が、城下町の雰囲気であふれています。静かで落ち着いた佇まい。龍野の街並みとして、旅行雑誌などで取り上げられることが多い、お決まりのアングルです。醤油蔵の板塀に囲まれた狭い路地の向こうに、如来寺がうかがえます。
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ヒガシマル醤油第二工場。純白の白壁と板壁のコントラストが美しく、龍野の街並み全体を司る印象的な景観コードとなっています。揖保川河畔の本社工場が完成して久しい今なお、操業を続けています。
それにしても、各地を旅していると、現役で使われている古い伝統的な建物は、酒や醤油などの「醸造」系が突出しています。ものには、それがつくられるのに適した環境というものがあって、醸造は、発酵という自然現象を利用した伝統的なものづくりゆえ、杜氏によって仕込まれてきた知恵や技術を受け継いでいく上で、建物も古いまま使用され続ける条件が整ったのでしょう。同じ醤油の町でも、東の野田(千葉県)には、近代化ブームで建てられた多くの洋風建築がなお散見されるのに対して、龍野にはほとんど見当たりません。
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龍野はしばしば小京都と呼ばれています。小京都という言葉で飾られる街は全国各地にあるけれど、京都のミニチュアであることが常によいとは限らないわけで、龍野の街は、京の華やかさとは違い、城下町としての素朴さ、質実さを感じさせます。町並みとしてのまとまり性が素晴らしく、街全体があたかも箱庭のように保たれています。
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市内で配布している街並みパンフレットには、龍野の伝統的建造物群を構成する民家38軒の築年、特徴などが一軒ずつ、詳しく書かれていて、おそらく学術的価値も高いのでは。さりげない日常生活の礎に、先人たちが築いてきた街並みへの愛着や尊敬が根付いているのでしょう。

■兵庫県たつの市■
平成の大合併で、龍野市から変更となった。
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姫路市内から龍野に向かう。国道2号姫路バイパス太子東ICまたは福田ランプで国道179号線に入り、林田川を越えると、じきに龍野の市街に入る市の中心は、やはりヒガシマル醤油。うすくち龍野醤油資料館として公開されている(入場料10円)。また、三木露風や国木田独歩といった作家、哲学者とゆかりが深い地でもある。そうめん「揖保の糸」も有名。
龍野は、周囲を田園地帯に囲まれている。農家はほとんどが伝統的な板張り外壁である。関東圏では、屋敷森や蔵などはそのままに、主家だけハウスメーカーの住宅に建て替えられるといった残念な現象が珍しくなくなりつつあるが、龍野ではありえないことだ。
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テーマ : レトロを巡る旅
ジャンル : 旅行

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