スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

原発は地球にやさしいか

genpatsuwachikyuuniyasashiika.jpg

原発が地球にやさしいわけ、ないですね。
事故前ならともかく、今となっては、原発が地球にやさしいということを大真面目で聞かされていたこと自体があほらしい限りです。原発クリーンPR推進の片棒をかついできた評論家やら芸能人やらは、今頃どんな気持ちでテレビを見ているのでしょうか。もらったギャラを被災地に寄付したらどうでしょうか。

図書館が地震後に再開して数日後、原発の本を探したところ、まだ何冊かが書架に残っていました。そのひとつがこちらの本。
地球温暖化防止という美名に隠れて原発推進を意図的に進めてきたカラクリがわかりやすく書かれています。
著者の西尾獏さんは、NPO法人の原子力資料情報室の共同代表。35年間、反原発にかかわってきた方で、広瀬隆さんみたいに過激ではなく、たんたんと書いています。

原発問題入門書としては、最適ですね。
内容はくどくどは申しません。ぜひお読みになるとよいと思います。
ひとつ、とても気になったことがありました。それは、
電力会社の本音は何か?
ということです。

政府の思惑がどうであれ、電力会社には電力会社なりの事情があります。

以下は、本書の内容説明ではなく、あくまで私の個人的な意見であることをお断りしておきます。

ぶっちゃけ、電力会社は原発に対して本音の部分でどういう考えでいたのでしょうか。
原発が電気を作るコストは火力に比べて安いので、原発を増やすほど電力会社は儲かるみたいな話があります。
それで、政治家に献金して原子力を推進させ、大学に億単位の金を出資して御用学者を育て、タレントを起用して原発は安全でクリーンというキャンペーンで国民をだまし、社員たちは高い給料をもらってきた。だから、今回の事故で東電の社員が身を挺して原発を守るのは当然だ。。。

要するに、電力会社は悪の権化である、みたいな話です。

私も事故当初は、そういう思いがありました。
とっつきやすい考えではあるけど、でも、あまりに一面的で飛躍しているのでは?
電力会社だけを悪者にすることで解ける問題なのでしょうか。

本書を読むと、どうも、電力会社は政府に引っ張られて、仕方なく原子力をやらされてきた節がありそうです。
原発にはさまざまな直接、間接のコストがかかります。
電力会社は原発で本当に儲かっているのでしょうか。
利益を出すために、多大なコストを支払っています。
あまりにもリスクが大きすぎるのではないのでしょうか。

原子力賠償法に免責規定があるのはなぜでしょうか。
原発で儲けたい電力会社が政府を巻き込んで原発を推進させ、あげく、事故が起きれば責任は取りません、なんて都合の良い話を政権党が受け入れるでしょうか。
逆に、原発に消極的な電力会社に原発をつくらせるため、政府が「説得材料」として作ったのが、免責規定であると考えれば、あまりに理不尽なこの規定も、ある程度は納得できるわけです。

原子力発電所の耐震基準の強化が遅れたのはなぜでしょうか。
原発の寿命は30年と言われています。寿命をとうに過ぎた浜岡原発が、静岡の浜辺で今も運転しています。中部電力は、浜岡を止めても火力で十分まかなえるといわれています。であれば、普通に考えれば、莫大なコストを投じて浜岡を耐震補強するより、廃炉にしたいというのが本音ではないでしょうか。誰もが危ない危ないと言っている浜岡を止められないのは、何かわけあって止められない事情があるのではないでしょうか。

福島第一が水素爆発して燃料棒が露出し始めた時、海水を投入すれば、炉は使い物にならなくなるから、東電は海水の投入を躊躇し、米軍の支援の申し出も断わりました。結果、事態は悪化しました。原発で儲け続けるために廃炉にする選択をしなかった、とすれば、大変なことです。だが、これも、東電は政府から原発設置のノルマを与えられていて、もし福島第一を廃炉にすれば、ほかに原子炉を増設せざるを得ないとなれば、ひとまずなんとかして再利用を考えよう、と考えたのは、あながちあり得ない話ではないかもしれません。

福島第一が水素爆発した時、東電は社員の全員撤退を官邸に打診しました。これを聞いた首相は激怒して東電本社に乗り込み、幹部たちを怒鳴り散らしたとか。「自分たちは撤退するから、あとは自衛隊さん、よろしく」みたいな話、誰が聞いたって信じられるものではないでしょう。けれど、東電が政府から原発を「強制」されてきたのなら、わからないでもないです(対応は無責任そのものではあるとしても)。政府に免責規定を求めたのと同様に、これは政府の責任でしょ、ということですね。

官房長官いわく「東電に何度もベントを開放しろと言ったのに開放しなかった」。それで水素爆発が起きてしまいました。でも、東電はベントの開放を官邸に何度も要請したのに、首相がヘリでの上空視察を強行したため、官邸がGOサインを出さなかった。そうこうするうちに水素爆発が発生した、という説もあります。

これがもし本当なら、東電が官邸に対して、自分たちは被害者であるという意識を持つのは、ある意味、当然ということにもなります。
たられば、ではありますが、もし首相が上空視察を撤回していたら、ベントが開放され、水素が大気中に放出されて水素爆発は起きなかった?。。。かもしれません。考えれば、恐ろしいことです。

電力会社としては、本音としては、原発から手を引きたくても引けなかった。
原発推進派の政治家たちと一蓮托生になるしかなかった。
自民も民主も原発容認。政権交代なんて原発には何の関係もない。
「原発をやめる」なんて、電力会社自らが言い出したら、大変な騒ぎになる。

そこへもってきて、地球温暖化が国際政治問題に仕立てあげられた。
こりゃあいいわ、と原発推進派が飛びついたのが、原発=二酸化炭素を出さないクリーンエネルギーという話。絶好の「目くらまし」になったというわけです。
これで、電力会社はこれからも原発を続ける「錦の御旗」を掲げることになった。。。

もう、なにがなんだかわからなくなってきました。
誰の言うことを信じればいいのでしょうか。

私たちにとって大事なのは、
決して騙されてはいけない
ということです。

原発の背景を知るには、もっといろいろな本を読まないといけないですね。
震災後に再版中のものが多いので、少しずつ読んでいこうと思っています。
スポンサーサイト

テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリー
プロフィール

fabio777

Author:fabio777
古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

月別アーカイブ
ブログ検索
FC2カウンター
原発のない世の中へ!
【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
リンク
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。