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阪急電車 片道15分の奇跡

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阪急電車と言えば、チョコレート色がステータスですね。
マルーン色、あずき色とも呼ばれてるみたいですが、私的にはチョコレート色と呼ぶのがしっくり来ます。
難波から三ノ宮までは、JR、阪急、阪神の3つが並行しています。
いずれに乗るかは、人それぞれだろうけど、私は断然、阪急派、ですね。運賃や到着時間うんぬんじゃなく、どうしても阪急に乗りたい。理由はよくわからないけど、阪神やJRにはない何かがある。

なじみのない土地に行ったとき、旅の印象の中で、どういう電車に乗ったかが占める割合はかなり高いと思います。
阪急のチョコレート色は、とりわけ、旅の記憶の中で強い印象となって残るでしょう。
軽くて燃費のいいステンレス車両が増える中、阪急は昔から変わらない全身チョコレート色の車両で運行しています。仮にステンレス車両にして、チョコレート色の帯を入れたところで、阪急らしさはほとんどなくなってしまう。

こういうアイデンティティみたいなものを発する電車って、関東にはあるだろうかと思ってしまいます。
だって、東京から千葉まで行くのに、JR総武線か京成線かJR京葉線かなんて、別にどれでもいいですもん。

阪急電車、いいですね。すごいです。そのものが映画になっちゃうんだから。「阪急電車-片道15分の奇跡」は、まさに阪急電車を舞台とした物語です。

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なんかほんのりしてて、よかったですね。
めちゃくちゃおもしろかった。

言っときますが、決して「鉄」向けの映画ではありません。

西宮北口駅から阪急宝塚駅までの15分間で、偶然隣り合わせになっただけの見ず知らずの他人同士。

OL、女子大生、女子高生、おばあちゃん、小学生、いろんな年代の人たちが、それぞれ、どうにもならない思いを抱え、でも誰にも理解してもらえず、人に打ち明けることもできない思いを抱いて日々を生きている人たちが、電車でたまたま隣り合わせになる。

そんな赤の他人同士が、ふとしたことから、少しずつ心を開いていく。
人間、何かしらベクトルを発していれば、それを受け止めてくれる人が必ずいるんだな。
何かしら思いを抱えた人間同志なら、ちょっとした言葉を交わすだけで通い合えるんだな。

そんなことを教えてくれます。

あくまで他人なんだけれど、言葉は交わさなくても通じ合う何かがある。けど、べったりはしないという、適度な距離感。。。他人だからこそ、わかりあえる、言い合えることがあるのかもしれません。

見知らぬ人たちの思いが、車両の中で交錯するという設定では、少し前に見た、函館を舞台にした映画「海炭市叙景」も同じでした。
函館名物の市電の中で、それぞれの人生を背負った人たちが車内の空間を共有している。でも、この映画では一緒に乗っているというだけで、お互いの心が溶け合うことはなかったし。
そういえば、南果歩さん、谷村美月さんが両方とも出演しているというのも偶然ですね。

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見ず知らずの人たちが乗り合わせる、電車という空間。
考えようによっては、それは実にすごい空間なのかもしれません。

偶然、乗り合わせた人たちには、皆それぞれ、人生の機微を背負っています。
運命というか、宿命みたいなものというか。
順番に話をしていけば、それぞれの人生の歴史を聞くことができるかもしれない。
もちろん、自分が発するベクトルにシンクロする人は、ほんのわずかかもしれません。
それでも、満員電車で揺られながら、この中に、自分にシンクロしてくれる人がいるかもしれないと思うと、何かほっとするのではないかな~。
逆に、こちらに向かってくるベクトルに気づいてあげなきゃ、という場面だってあるでしょう。

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人間観察が好きという人、多いと思います。
私もそうですが、ヒマな時、カフェに座っていると、道行く人たちが、どこに何しに行く途中なのだろうか、なんとなく気になります。勝手に想像をふくらませたりすることも。
通勤時間が長い(JRに1時間乗りっぱなし)もので、特に4人掛けのボックス席に座った時は、一緒に座った方たちが何とはなしに気になります。

仮に、電車に乗り合わせた人たちを赤の他人じゃないと考えようとすれば、何かこう、とてつもなく、世界が広がるような気がしてきます。
電車という日常を舞台にした、非日常の物語。でも、決して非日常ではない。。。

なんだか、電車に乗るのが楽しみになるような映画でした。


蛇足ですが、さっき記事を書いていて、「15分の奇跡」を「15分の軌跡」と間違えてしまいました。
すぐ直したけれど、考えようによっては「軌跡」でもいいのかもしれません。
15分の軌跡の中にそれぞれの人生の機微が凝縮されている、と考えれば。

2011年公開。
写真は、映画「阪急電車」公式ホームページからお借りしました。
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