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森崎書店の日々

学生の頃は神保町でバイトしていたこともあって、神保町は庭みたいなところです。
新刊を買うカネがなかったこと、まわりにいた先輩が古本好きだったこともあり、私も古本の世界に引き込まれました。
新刊書の、あのページを開けた瞬間にインクの匂いがプーンと鼻につくのもいいけれど、新刊にはない味が古本にはあります。
ページの端が黄ばんでいたり、ラインが引いてあったり、書き込みがあったり、巻末には署名がしてあったり。
押し花がはさんであったこともあったなあ。
中には、前所有者の髪の毛などが出てきたり。

当たり前のことですが、新刊に近いほど値段は高く、汚れているほど値段は下がります。
ても、古本の「汚れ」って、単なる汚れじゃない、じゃないですか。
その時その時、その本に出会った人たちの思い、感じたこと、印象などが、アンダーラインや書き込み、時に頭髪などの形で引き継がれていく。けっして「汚れ」の一言で片づけられるものじゃありません。

BOOKOFFみたいに、ただ安いだけじゃないねんですね。
神保町には、古書店がたくさん集積しています。
世界一の古書店街と言われています。

そんな神保町を舞台にした映画が、「森崎書店の日々」です。

morisakishoten.jpg

会社の同僚の彼氏に捨てられ、深く傷ついた若い女性が、会社を辞め、おじが経営する神保町の小さい古書店の2階に転がり込み、まったく縁のなかった古書店の世界での新しい生活が始まります。
初めて見る古本の山に圧倒されつつも、やがて、目をつぶって一冊を手に取り、読み終わるともう一冊という感じで、次第に本の世界に引き込まれていきます。
人がすれちがうのがやっとの、古書店という小さな舞台で、静かな時間が流れていく。

morisakishoten1.jpg

この町は、本と同じ。
開く前は静かだけど、ページを開いた瞬間、そこにはとてつもない世界が広がっている。
そして、読み終わえれば、もとの静けさに戻ってしまう。

そんなセリフが、映画の中で出てきます。
なかなかいい表現ですね。

淡々とした映像は、そうした神保町らしさが凝縮されています。
貧乏町などと自虐的に言ったりもしますが(笑)

morisakishoten2.jpg

おじ役の内藤剛士さんと、めい役の菊池亜希子さん、なかなかいいコンビでした。
撮影に使われた建物は、東京堂書店の裏のあたりにある、戦前に建てられたかなりくたびれた建物ですが、この映画の舞台としてはぴったりだったのかもしれません。
知っている本屋さんがたくさん出てくるので、神保町フリークにはまさに必見の一作です。

公式サイトには、イラストベースの神保町マップが出ています。
おいしいコーヒー屋もたくさんあるし、ちい散歩するにはいいところですよ。
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古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

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