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室津-大名行列、南蛮船、朝鮮通信使が交錯した港町

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瀬戸内海に面した海岸線を縫うように走る国道250号線から室津港へと下る坂道に入ると、クルマがすれ違うのもやっとという狭い道の両側に、重厚な板張りの伝統的な民家が軒を連ねています。いかにも保存しています、というのではなく、ごく自然な雰囲気で、生活感の中で町並みが整えられているのに好感が持てます。津和野や萩のような全国区と違い、いかにも通好みといった趣で、観光地化されていない分だけ、静かで落ち着いた佇まいに浸ることができます。
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写真は診療所で、看板は引っ込んだ位置にあり、遠くからは見えません。看板という物体が町並みに与える影響の大きさを改めて実感します。
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「室津民俗館」。屋号を「魚屋」といい、江戸時代に帯刀を許された、姫路藩御用達の旧豪商であった「豊野」家の建物です。部屋数23、総畳数168畳と、かなり規模の大きい町家です。1階入口の吊上げ式二重戸、1階裏側の隠し階段、貴人専用の御成門、2階土間上の虫篭窓など、いろいろな工夫がされています。
室津の歴史は古く、瀬戸内海の宿駅として大いに栄えていました。大名の参勤交代の際の乗船拠点として、廻船問屋の活動拠点として、また朝鮮国王の親書を日本の将軍に持参した朝鮮通信使の寄港地として。瀬戸内を通る船は必ず室津に寄港していたのでしょう。
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「室津海駅館」。江戸後期に、廻船問屋として活躍した豪商「嶋屋」家の建物で、ここには、オランダ人の目で「ムロの港」を描いた絵が掲載されたケンベル著『日本誌』や、参勤交代の際に大名ご一行様が宿泊した本陣「肥後旅館」の模型も展示されています。肥後旅館は、昭和40年代に、老朽化で屋根が崩れ落ち、そのまま解体されてしまったそうです。朝鮮通信使や大名に振舞われた料理が再現され、館内で味わうことができます。
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今も現役の漁港として、多くの漁師たちが海に出て行きます。海沿いの細い通りには、漁船を建造したり修理したりする小さなドックがあります。10気筒はありそうな中型船用のディーゼルエンジンが整備されてましいた。かつては、同じ場所に廻船用のドックがあり、船大工たちが腕を振るっていたのでしょう。板張りの町並みが続く中、急にこんな光景に出くわすのも、室津ならでは。
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かつて大名行列で賑わっていたことがまったく想像できない、静かな通り。天然の良港とはいえ、山が海岸に迫り平坦な土地は少なく、当時はさぞ人口密度が高かったことでしょう。一軒の家の前で、ふと足が止まりました。出格子の内側には、生けられた花などとともに、大きく引き伸ばされたおばあちゃんの写真がさりげなく飾られていました。仲良しだった近所の人たちに今も素敵な笑顔を振りまいています。

■兵庫県たつの市御津町室津■
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兵庫県姫路市内から姫路港に向かい、国道250号線に入り、播州赤穂方面を目指す。途中、世界の梅公園を通る。山陽電鉄網干駅前を通過し、海沿いを道なりに進んでいくと、ほどなく室津に着く。町内は道が狭く、クルマを止められる場所は、漁港に沿って集落をずっと進んだ奥にある、賀茂神社手前の駐車場しかない。
この賀茂神社はたいそう由緒ある社である。桧皮葺の壮大な外観は、三軒社流造りと呼ばれ、国の重要文化財に指定されている。

このあたりは蛎の名産地で、国道250号線を相生方面に向かう途中、漁師の店があり、とびきりの蛎づくしの食事がとても美味しい。
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祭神:賀茂別雷命 創建:伝678年(伝天武天皇7年) 社格:官幣大社、式内社、二十二社、勅祭社、一の宮 本殿の神社建築|建築様式:三間社流造 付属施設:西村家別邸・下村賀茂神社賀茂祭1・鳥取県米子市を観光・「息抜き」あれこれ−その2・☆まさに平安絵巻です〜♪・

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