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筒石その2-船小屋の風景(浜辺編)

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筒石漁協の船小屋は防波堤に囲まれた中にあり、整備も行き届いている感がありますが、筒石漁港から少し東に離れたところに、防波堤も何もない浜辺に昔からの姿で船小屋が立ち並んでいます。その佇まいは、タイやインドネシアの海上住居などを連想させるもので、あまりの衝撃に言葉も出ませんでした。

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国道8号線を富山から新潟方面に走っていると、筒石漁港をわずかに過ぎたあたりに、浜辺に小屋のような一群が見えてきます(逆方向だと見つけづらいかも)。探そうと思わなければ決して気づかないでしょう。そして、船小屋の国道8号線に面した側は、このように普通の民家のような外観をしているので、これだけでは船小屋だとはまずわからないのです。

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浜辺に下りてみると、船小屋には誰もいませんでした。船は多少置いてあるけれども、最近はあまり使われていないのでしょうか、頻繁に船を出し入れしている様子もありません。
漁協の船小屋は活気があり、漁業の前線基地という雰囲気に満ちていましたが、こちらはどうでしょう。かつてどこにでも見られたという船小屋は、こんな感じだったのでしょうか。目の前に広がる船小屋の原点の風景に、ひたすらカメラのシャッターを切り続けました。

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全体にかなり傷んでいます。骨組みもゆがみ、いつ倒壊してもおかしくない感じ。こんな貧弱な構造で、日本海の荒波にさらされ続けてきたのだから、無理もないでしょう。西側は比較的新しく、きちんとした2階もあってつくりもしっかりしているが、東側はかなり風化しているようです。

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ついに倒壊してしまった小屋。船ともども放置されています。見ているうちに切なくなってきます。倒壊跡を見ると、柱は丸太を突き刺しただけの掘立柱で、根入れも浅く、こんな貧弱な柱脚でどうやって強烈な風圧に耐えてきたのかと思います。中には柱脚をコンクリートで根巻きしているものもありましたが。

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端部を半割りにした梁同士を重ね合わせたような単純な仕口で、接合は簡易なボルト締め程度。有効な壁はほとんどなく、筋交いでなんとか持たせているという感じです。

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国道8号線を大型車が行き交う中、時代の流れから取り残されたように無言で佇んでいる船小屋たち。ぼーっと見続けているうちねいろいろな思いが交錯しました。風土の中で生きていく建築の宿命のようなものの意味を、少しだけ理解できた気がしました。
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テーマ : レトロを巡る旅
ジャンル : 旅行

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先日はありがとうございました。
すごい情報量のブログですね。それも短期間でこれだけまとめられているのにも驚きました。
全国いろいろな町を歩かれているのですね。私は住まいが名古屋なので、どうしても「中部・北陸」に目が行ってしまいます。特にこの筒石の舟小屋は、先日「舟小屋展」という催しを見てきたこともあり、一度見てみたい風景のひとつです。
またおじゃまします。よろしくお願いします。
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古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

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