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徳次郎-大谷石の組積造住宅が連続する農村集落

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徳次郎と書いて、とくじら、と読みます。
西根集落の家々は、母屋、蔵、塀、門と、屋根以外ほとんど石造です。この徳次郎石は、すぐ近くで算出する大谷石に比べ、比重が2割ほど高く、耐久性はやや劣るらしいのですが、外見は大谷石とほとんど変わりません。いわゆる単体としての大谷石建築なら、大谷や宇都宮のほうにすごいのがたくさん点在していますが、徳次郎には集落として実に落ち着いた街並みが残されています。

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徳次郎石を使った陸屋根の現代住宅も見られましたが、意匠的にはコンクリートブロック造のように見えてしまい、個人的にはいまいち感が。やはり組積造は蔵でしょう。窓まわりの意匠が凝りに凝っています。窓の両側に西洋風の付け柱を配したり、蔵なのにここまでやるか、というこだわりよう。加えて、年代が経って表面がザラザラに風化し、味わいのあるテクスチャーを醸し出して、それが蔵とよく調和しています。石積みにも規則性があり、その目地割のパターンを類型化している先生もいるみたいです。

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満開の桜の下に佇む、小さな石造の蔵。近づいてみると、「警官詰所」、「警防器具置場」と書かれた木製看板が今も掲げられています。のどかな山里の風景に溶け込んでいますが、実はKOBANだったのですね!

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徳次郎石を壁材に使った切妻屋根の蔵座敷。2階南側の桁方向は全面開口部で、メーソンリーにはない開放感にあふれています。妻面の石積みの壁と切妻屋根の取合いや庇、窓まわりの納まりには、工夫の跡がうかがえた。メーソンリーと軸組との合成構造みたい。

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徳次郎や大谷の周辺には、組積造による民家が至る所にあります。木造茅葺と違って維持管理の問題が少なく、今でも現役バリバリです。地域の景観に完全に溶け込み、地域を象徴する景観コードとなっています。メーソンリーの長屋門は、見慣れていない目には新鮮に映ります。

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会津地方を連想させる赤い鋼板葺の民家と組積造の蔵という異質な組合せは、そのプロポーションが絶妙で、満開の桜とあいまって、最高に近いショットとなりました。手前の電線と背景の鉄塔さえなければ。。。。

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■栃木県宇都宮市徳次郎町■
東北自動車道から日光宇都宮道路への分岐を進むと、最初の出口が徳次郎。出口を出ると、西根集落はすぐそこだ。100mにも満たないこの西根集落の路地の両側には、石材を多様に用いた住宅が並んでいて、そのほとんどは農家である。研究者が頻繁に訪れるためか、「こんにちは」と声をかけると、農家のおばちゃんたちがニコッと笑って気軽に応じてくれる。皆さん親切だが、日常の生活空間なので、くれぐれも珍奇な目で覗き込んだり、長居したりは慎まなければならない。大谷石の産出地、大谷はすぐ近く。


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古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

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