スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

西片・本郷-菊坂界隈の樋口一葉と東大生の街

nishikata01.jpg

本郷館。明治38年築で、今も東大生が暮らす木造3階建の下宿屋で、70室もあり、当時としたら相当大きな建物です。二葉亭四迷、徳田秋声も住んでいたそうです。窓には木桟に昔なつかしい摺りガラスがはめられ、所々透明ビニルが張られています。冬は寒いに違いないですが、3階からの眺めは格別でしょう。これで賄がついていくらくらいなのでしょうね。さすがに彼女を連れ込むことは出来ないけど、こういう環境で4年間、勉強できる学生って、幸せだと思います。

nishikata02.jpg

旅館「鳳明館」は、本格的な純和風の数奇屋建築で、国の登録有形文化財です。和風旅館は得てして増改築を繰り返すうちに当初のイメージが変質していってしまいますが、鳳鳴館はほとんど手を加えられずに維持されているのがすごいところ。本郷近傍の旅館は、比較的安いこともあり、バブル前までは修学旅行の常宿だったそうで、受験シーズンには、東大受験生一色になるのでしょう。知らない東京に受験に出てきて、こういう家庭的な旅館で面倒見てもらえるのは、さぞかし心強いに違いありません。 

nishikata03.jpg

樋口一葉が頻繁に利用していた伊勢屋質屋。昭和57年まで営業していたというから驚き。貧乏だった一葉は、24歳で生涯を閉じるまで、何度も通っていました。なけなしの小袖と羽織を風呂敷に包み、母とともに駆け込む姿が目に浮かぶような気がします。文士というのは昔から貧乏暇なしと相場が決まっていたみたいで。大体、ものを書いてメシを食うなど、およそ常人には考えられない所業にちがいありません(笑)。近くの路地の奥には、一葉の旧宅跡も残されています。また、西片には徳田秋成の生家も残っていますが、かなり老朽化が目立ちます。

nishikata04.jpg

本格的な和風民家が今も普通に立っているあたり、さすが西片です。それでも、建築家の設計による豪邸にまじって、かなりハウスメーカーの工業化住宅が目立つようになってきました。住宅地には更地も目立ち、景観はこれから変質していくのは避けられそうもありません。

nishikata05.jpg

青空に突き刺すようにとがった切妻屋根の洋館。大正から昭和初期の頃の作品と思われ、どことなく中世ヨーロッパを思わせますね。アルミサッシに交換した以外は、ほぼ原型のままのようです。2階の軒の出張りは樋。

nishikata06.jpg

立派な蔵を持つ純和風の屋敷は、西片でも小数派。白壁と正月飾りが美しい。。。

nishikata07.jpg

伊勢屋質店のある菊坂を下から見たところ。

nishikata08.jpg

nishikata09.jpg

nishikata10.jpg

丸山福山町のアパート。木造3階建で、3階はロフト風、急勾配の鋼板葺の屋根には天窓が。エントランスに丸柱を配したアールデコ調ながら屋根は瓦葺で、道のカーブに沿って雁行しています。相当に老朽化しているけれど、当時は洒落た作りだったのは間違いなく、このまま取り壊すのは惜しい気がします。

■東京都文京区西片■
本郷通りに面した東京大学の前に広がる。古本屋の並ぶ東大前の本郷通りから白山通りに出る「菊坂」を境に、西側が西片、東側が本郷。西片地区は、一歩足を踏み入れると、そこには整然と区画された高級住宅地が広がり、成城か田園調布にでも迷い込んだような錯覚にとらわれる。本郷地区は、本郷館、鳳明館などの下宿屋や木造旅館、古い住宅などが残り、学生の町という雰囲気を漂わせている。
このあたりは、坂の町で、さまざまな坂にはそれぞれ名前が付けられ、その謂われがプレートに書かれていて、見ながら歩くのはなかなか楽しいものだ。また、戦災を受けなかったのか、戦前の住居表示も残っていたりして、感慨深い。かつては本郷区、だったのだ。
スポンサーサイト

テーマ : レトロを巡る旅
ジャンル : 旅行

コメントの投稿

非公開コメント

カテゴリー
プロフィール

fabio777

Author:fabio777
古民家での晴耕雨読な暮らしに憧れる軟弱な熊谷都民。

月別アーカイブ
ブログ検索
FC2カウンター
原発のない世の中へ!
【署名のお願い】自然エネルギー100%と原発の段階的廃止を実現するため「エネルギー基本計画」を変えよう!
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
リンク
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。