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江差-追分の響きが旅愁を誘う鰊御殿の街

四方を海で囲まれた北海道、特に日本海側は遠く東シナ海から北上する暖流の対馬海流と極寒のシベリアから南下する寒流が融合しあう。言わば「海のシルクロード」です。いい言葉ですね。陸上に暮らす私たちには水面の下は未知の世界ですが、そこでは壮大な生き物たちの交流が展開されているのでしょう。

天の恵みとも言うべき豊かな漁場に面した江差は、昔も今も威勢のいい漁師たちで栄えてきました。今も道南の水産業の拠点で、北海道南西沖地震で大津波の被害を受けた奥尻島へと渡るフェリーも、ここ江差から出ています。奥尻島、今は無事に復興しているのでしょうか。

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鰊御殿という言葉には、独特の響きがあります。
エイジングで風化したささら子下見板張りの外観は、今でこそ、御殿というには一抹の寂しさを感じるけれど、危険を顧みぬ開拓者たちが厳しい風雪や荒波に抗いつつ、命を張って築き上げた、かつての繁栄の残滓なのですね(ちょっと大げさか)

江差市内中心部には今、横山家(写真)や中村家が、ほぼ当時のままの状態で動態保存されています。母屋は表通りに面したダイナミックな切妻造り、妻側は海へ向かうなだらかな斜面に沿って、文庫倉、下の倉などいくつかの建物が接続され、浜側の「ハネ出し」まで続く「通り庭」と呼ばれる方式です。当時の江差における商家建築の代表的な造りで、160年前の建物だそうです。
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横山家の裏側に回ると、そこには道南の海岸線をひた走る幹線国道「追分ソーランライン」が走っています。ピロティのように見える部分が「ハネ出し」で、かつては船を格納していた車庫ならぬ船庫の名残なのですね。
ハネ出しは木造2階建倉庫で、1階は柱間に横板をはめ込むことで取り外し自由になっていて、船から荷物の積み下ろしに適した桟橋的な機能を持っていました。
かつて、江差の町の海岸線には、丹後の伊根のように、このハネ出しが何kmにわたって延々と連なっていたのです。昭和26年の護岸工事に続き、昭和47年に開通したこの国道は、江差の景観をがらりと変えてしまいました。もっとも、津波防災上、おそろしく脆弱であることは間違いなく、この変容は時代の必然なのでしょう。江差郷土資料館には、4枚の写真をつなぎ合わせた貴重な写真が展示されていて、ハネ出しが連なる当時の面影を見ることができます。
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横山家と同様、現在は美しく保存されている鰊御殿、中村家です。江差の町並みが整備される以前の写真を見ると、屋根瓦はあちあち崩れ、左官壁はところどころ剥げ落ち、ささら子下見や木製建具は外れかかったりしてボロボロで、かなり劣化していました。保存の動きがなければ、当然のように建て替えられていたかもしれません。

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港の近くには立派な追分会館があり、その独特の民謡の調べを聴くことができます。
ものの本によれば、江差追分の起源は信州小諸付近の追分節で、それがまず越後に伝わって越後追分となり、船により蝦夷地に渡来し、変遷を経て江差追分として定着したとか。
民謡は、その土地に暮らす人々が、辛い浮世を耐え忍ぶのに口にしてきた長きにわたって受け継いできた無形文化財だから、それが海を渡って姿を変えて今日にまで伝えられているのは、稀有な例ではないでしょうか。
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函館市から国道228号線(松前国道)で、渡島半島の海沿いを走ります。途中、ポプラ並木が美しいトラピスト修道院(男子修道院)を通ります。湯の川温泉に近いトラピスチヌ修道院と違い観光客もおらず、粛然としています。
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■北海道渡島支庁江差町■
函館から江差に向かう途中、知内温泉という一軒宿がある。茶褐色の源泉は5分と続けて入っていられないほど熱い。知内は、青函トンネルの出口に近く、鉄道撮影のメッカでもある。上の国町に入ると、江差はすぐそこ江差駅はまさに終着駅の雰囲気。
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【知内温泉】について

知内温泉知内温泉(しりうちおんせん)は、北海道渡島支庁管内上磯郡知内町(旧蝦夷地、明治以降の旧渡島国)にある温泉。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Article- History License:GFDL

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